次の記述のうち,この時にC精神保健福祉士がAさんに返した言葉として,適切なものを1 つ選びなさい。…
ソーシャルワークの理論と方法(専門) 第34問
〔事例〕Aさん(53 歳,男性)は,35 歳の時「誰かが自分の悪口を言っている」と訴えたことから,両親に付き添われてB精神科病院を受診した。そこで統合失調症と診断され,1 年間入院した。退院後は両親と暮らしながら治療を続けた。その間に父親が亡くなり,49 歳の時に母親が認知症を発症し,Aさんが母親の世話をすることになった。50 歳の時にAさんは介護のストレスから病状が悪化し「自分の悪口がテレビで流れている」と夜中に大声を出してテレビを自宅前に放り出し,近所を巻き込む騒ぎとなり,今回の入院となった。Aさんの入院後,母親は民生委員から見守り支援を受けていたが,高齢者施設へ入所した。入院から1 年経過した後,病棟担当になったC精神保健福祉士は,前任者から「Aさんは退院可能だが,退院に消極的」と引継ぎを受け,Aさんと面談をした。Aさんは「不都合なこともないし,このままでいい。自宅は誰も居ないし,一人暮らしは経験がないし,人と話すのは苦手だから無理」と話した。次の記述のうち,この時にC精神保健福祉士がAさんに返した言葉として,適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)「不都合がないなら,今のままでも悪くはないですね」
- (2)「では,退院先をグループホームにしましょう」
- (3)「退院後の生活を考えると,不安を感じるのですね」
- (4)「まだ50 代だから,退院を諦めてはいけませんよ」
- (5)「退院して,あなたはどこで誰と暮らしていますか」
正答 (3)
正答は (3)。適切なのはこれです。
Aさんは「このままでいい」と言いながら、「自宅は誰も居ない」「一人暮らしは経験がない」「人と話すのは苦手だから無理」と、退院後の生活への心配を口にしています。言葉の奥にある不安をくみ取って返す(感情の反映)ことで、Aさんは気持ちを分かってもらえたと感じ、退院についての本当の思いを話しやすくなります。
【ほかの選択肢】
(1) 今のままでよいと認めてしまうと、Aさんの不安に触れず、
退院について考える機会を閉ざしてしまいます。 誤り
(2) Aさんの気持ちを聞かないまま、援助者が退院先を決めるのは、
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自己決定の尊重に反します。 誤り
(4) 「諦めてはいけない」と説得するのは、Aさんの不安を受け止めて
いません。 誤り
(5) 退院後の生活を思い描いてもらう質問ですが、不安を語っている
この場面では、まず気持ちを受け止めることが先です。 誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第27回(令和6年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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