次の記述のうち,この時点のB精神保健福祉士の対応として,適切なものを1 つ選びなさい。…
精神障害リハビリテーション論 第40問
〔事例〕ある日,市役所の精神保健に関する相談窓口にAさん(43 歳)が来庁し,担当のB精神保健福祉士に話をした。Aさんによると,会社員である夫(45 歳)は,日頃の仕事のストレスに起因する過度の飲酒が原因で体調を崩し,身体疾患の治療のため入院をした。その後,退院を迎えるに当たり,Aさんと夫は,主治医から「体調は落ち着きましたが,アルコール依存症の可能性があるので,精神科の受診を勧めます」と提案を受けた。ところが,退院後,夫に精神科を受診するよう話したが全く聞こうとせず,激しく怒り出すようになった。また,夫が飲酒を再開してしまい,そのことについて,Aさんも夫に対し「なぜお酒を飲むの」と怒りの感情をぶつけたことから夫婦関係は悪化した。自分の力だけではどうにもならないと感じるようになり相談窓口を訪れたとのことであった。次の記述のうち,この時点のB精神保健福祉士の対応として,適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)夫のケアを担うAさんの能力について評価を行う。
- (2)Aさんの怒りの感情や無力感に対して肯定的に関わる。
- (3)夫の入院治療を強く勧める。
- (4)夫の客観的情報の収集を優先して行う。
- (5)Aさんがイネイブラーとして夫を支える重要性を説明する。
正答 (2)
正答は (2)。適切なのはこれです。
Aさんは、夫の飲酒に怒りをぶつけて夫婦関係が悪化し、「自分の力だけではどうにもならない」と感じて相談に来ています。この時点ではまず、Aさんの怒りや無力感をそのまま受け止め、一人で抱えてきた苦労をねぎらうことが大切です。家族自身が支えられることで、次の対応を考える力が生まれます。
【ほかの選択肢】
(1) 夫のケアを担う能力を評価する姿勢は、Aさんに夫の世話の
責任を負わせることになり、相談に来たAさんの気持ちに沿いません。 誤り
(3) 夫は受診さえ拒んでおり、入院を強く勧めても実現は難しく、
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Aさんの負担を増やすだけです。 誤り
(4) 夫の情報も必要ですが、まずは相談者であるAさんの気持ちを
受け止めることが優先です。 誤り
(5) イネイブラーは、結果として飲酒を続けさせてしまう周囲の人の
ことです。イネイブラーとして支えることを勧めるのは誤りです。
誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第27回(令和6年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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