次のうち,A精神保健福祉士の提案の根拠となるものとして,適切なものを1 つ選びなさい。…
精神保健福祉の原理 第26問
〔事例〕相談支援事業所に勤務するA精神保健福祉士は,「障害者総合支援法」に基づき市に設置されている協議会の委員を務めている。A精神保健福祉士は,協議会が主催する精神保健福祉ボランティア講座の講師を担った。精神障害に関する講義の後に行ったグループワークで,ある参加者から,知人が「精神障害者は危険なので病院に閉じ込めておくべきだ」と強く語っていたこと,その考えは誤りであると否定したが,うまく納得してもらえなかったエピソードが紹介された。A精神保健福祉士は,このエピソードの背景にある課題の解決に向けた取組が必要と考え,協議会で問題提起した。そこで,A精神保健福祉士は,この課題解決の取組を検討する議論に精神障害の当事者も加わり意見を反映させることが重要であると考え,当事者を委員に加えることを提案し,了承された。次のうち,A精神保健福祉士の提案の根拠となるものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)
- (2)「この子らを世の光に」
- (3)当事者研究
- (4)「ダメ。ゼッタイ。」普及運動
- (5)「ごく当たり前の生活」
正答 (1)
正答は (1)。適切なのはこれです。
「Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)」は、障害者権利条約の制定の過程で、障害者団体が掲げた合言葉です。障害者に関わる施策を決めるときは、当事者が参加し、その意見を反映させるべきだという考え方を示しています。当事者を協議会の委員に加え、議論に意見を反映させるというA精神保健福祉士の提案の根拠になります。
【ほかの選択肢】
(2) 「この子らを世の光に」は、近江学園などを創設した糸賀一雄の
言葉です。 誤り
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(3) 当事者研究は、北海道浦河町の「べてるの家」で始まった、
当事者が自分の苦労を仲間と共に研究する取組です。協議会の委員構成の根拠となる考え方ではありません。 誤り
(4) 「ダメ。ゼッタイ。」普及運動は、薬物乱用を防ぐための
啓発運動です。 誤り
(5) 「ごく当たり前の生活」は、埼玉県の「やどかりの里」の
谷中輝雄が示した、精神障害者の地域生活支援の考え方です。
誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第28回(令和7年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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