次の記述のうち,この時のA精神保健福祉士の対応として,適切なものを1 つ選びなさい。…
ソーシャルワークの理論と方法(専門) 第35問
〔事例〕A精神保健福祉士(23 歳,男性)は大学卒業後,精神科病院に就職し,精神科デイケアの担当となって半年が過ぎた。日々の業務には慣れてきたものの,経験の長いB精神保健福祉士の補助的な役割を担うことが多かった。ある日のスタッフ会議で,A精神保健福祉士が翌月からプログラム活動を一つ企画して担当することになった。A精神保健福祉士は,デイケアメンバーとの雑談の中で,運動不足を解消したいという声を幾つか聞き,軽スポーツのプログラム活動を企画立案した。5 名のメンバーの参加があり,初回ミーティングを開いた。そこでA精神保健福祉士は,そのミーティングでグループワーカーを務めた。プログラム活動が始まって3 回目から,新たにデイケアを利用開始したCさん(24歳,男性)が加わった。Cさんは,大学生だった21 歳の時に統合失調症と診断され,外来通院していた。記録では,中学生の時にいじめられた出来事があり,人間関係に苦手意識があるとのことだった。当初のCさんは,他のメンバーと距離を置き,活動にほとんど参加しなかった。そこでA精神保健福祉士は,Cさんが孤立するのを防ごうと面接を行った。Cさんは「みんなと話せるようになりたいけど,中学の時みたいになったらどうしようとも思う。自分がよく分からない」と語った。次の記述のうち,この時のA精神保健福祉士の対応として,適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)Cさんの日常生活の課題を抽出し,解決策を提案した。
- (2)Cさんが自分の気持ちに気付けるように,両価的な気持ちを明確にした。
- (3)Cさんの過去の出来事に焦点を当て,その原因を究明した。
- (4)他のメンバーとの距離が近づくように,具体的な方法を教えた。
- (5)前もって準備した質問項目に沿って,Cさんから情報を聞き取った。
正答 (2)
正答は (2)。適切なのはこれです。
Cさんは「みんなと話せるようになりたい」一方で、「中学の時みたいになったらどうしよう」とも話し、「自分がよく分からない」と語っています。相反する2つの気持ちを同時に抱える両価的な状態です。A精神保健福祉士が、その2つの気持ちを言葉にして明確にすることで、Cさんは自分の気持ちに気づき、整理することができます。
【ほかの選択肢】
(1) Cさんが語っているのは気持ちの揺れで、日常生活の課題を
抽出して解決策を提案する場面ではありません。 誤り
(3) 過去のいじめの原因を究明することは、Cさんのつらい体験を
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掘り起こし、負担を与えるおそれがあります。 誤り
(4) 具体的な方法を教える前に、Cさん自身の気持ちを整理する
ことが必要です。 誤り
(5) 準備した質問項目に沿った聞き取りでは、Cさんの揺れる気持ちに
寄り添えません。 誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第28回(令和7年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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