次の記述のうち,この学習会の目的と方法として,最も適切なものを1 つ選びなさい。…
精神障害リハビリテーション論 第41問
〔事例〕大学1 年生のAさん(18 歳,男性)は,前期の成績で多くの単位を落としてしまった。成績を見た母親が大学に相談したところ,学生支援室を紹介された。数日後,Aさんと母親は学生支援室のキャンパスソーシャルワーカーであるB精神保健福祉士(以下「Bワーカー」という。)の元を訪れ,面談した。母親は「Aは,小学校入学後に落ち着きの無さが目立ち,専門医の受診を勧められ,発達障害と診断された。高校までは学校側に発達障害を伝え,教員のサポートを受けて大きな問題は生じずに卒業できた。大学ではこれまでのようなサポートを申請するか迷っていた」と話した。Bワーカーは,本学には障害学生支援制度(以下「支援制度」という。)があり,これまでも支援制度を利用している学生が居ることなどを説明すると,Aさんと母親は安心して申請を希望した。面談後,Bワーカーは発達障害がある学生が大学に相談に来ることも増えてきたことを踏まえ,今後大学として改めて取り組むべき事柄を,大学に提案した。AさんとBワーカーは支援制度の申請に向けて面談を重ねた。Aさんは,自分の発達障害について詳しいことは理解できていないとのことだった。そこでBワーカーは,支援制度の申請と共に,学生支援室が後期に心理教育プログラムとして月1 回の全6回シリーズで行う「発達障害についての学習会(以下「学習会」という。)」への参加を勧めた。次の記述のうち,この学習会の目的と方法として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)これまでの問題や困難の原因は環境要因でないことを理解する。
- (2)支援者の援助方針に従うことで問題解決が進むことを強調する。
- (3)発達障害の概念を専門的な用語を用いて説明する。
- (4)参加者同士の交流を学習会以外で行わないように注意する。
- (5)参加者がこれまでの生活でうまく対処できた点に着目する。
正答 (5)
正答は (5)。最も適切なのはこれです。
学習会は、心理教育として、参加者が自分の発達障害の特性を理解し、生活での対処の方法を身に付けることを目指すものです。困難ばかりに目を向けるのではなく、これまでの生活でうまく対処できた点に着目すると、自分の強みや工夫に気づき、自信をもって対処の方法を広げていくことができます。
【ほかの選択肢】
(1) 発達障害による困難は、本人の特性と環境との相互作用で生じる
ものです。環境要因ではないと理解させるのは誤りです。 誤り
(2) 支援者の方針に従うことを強調するのは、本人の主体性を
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損ないます。 誤り
(3) 専門用語を多く用いると、参加者に伝わりにくくなります。
分かりやすい言葉で説明することが大切です。 誤り
(4) 参加者同士の交流は、互いに支え合う力になります。学習会の外での
交流を禁じる理由はありません。 誤り
出典:精神保健福祉士国家試験 第28回(令和7年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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