事例を読んで,病院のK医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)が,この時点でLさんへの支援のために検討すべきこととして,最も…
高齢者に対する支援と介護保険制度 第132問
事例を読んで,病院のK医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)が,この時点でLさんへの支援のために検討すべきこととして,最も適切なものを1 つ選びなさい。〔事 例〕Kは,変形性膝関節症で外来通院中のLさん(82 歳,女性,独居,要支援2)から相談を受けた。Lさんは屋外の歩行が不自由で杖を使っているが,介護サービス等は利用していない。Lさんは,数年ぶりに趣味の歌舞伎鑑賞に出かけようと思い,介護保険制度のサービス利用について市役所に問い合わせたところ「本市では趣味のための移動支援は実施していない」と説明されたと言う。Lさんは転倒の心配もあり,歌舞伎鑑賞には見守り支援を利用したいと言っている。(注) 「生活支援コーディネーター(第2 層)」は,中学校区域を基本とする日常生活圏域で業務に当たる職員である。
- (1)Lさんの支援を在宅医療・介護連携推進事業の担当者に依頼する。
- (2)市役所の対応に関して,都道府県国民健康保険団体連合会へ苦情の申し立てを行うよう,Lさんに提案・助言を行う。
- (3)Lさんの歩行機能の改善を図るため,地域介護予防活動支援事業の利用を勧める。
- (4)Lさんの疑問や不安に対応してもらえるよう,介護サービス相談員と連携を図る。
- (5)Lさんの居住地を担当する「生活支援コーディネーター(第2 層)」に連絡を取り,Lさんが利用できる,制度外の外出時の見守り支援策について相談・調整を図る。
正答 (5)
正答は (5)。最も適切なのはこれです。
Lさんは、趣味の歌舞伎鑑賞のために、外出時の見守り支援を利用したいと望んでいます。市役所の説明のとおり、介護保険のサービスでは趣味のための移動支援は受けられません。そこで、Lさんの住む日常生活圏域を担当する生活支援コーディネーター(第2層)に連絡し、ボランティアや住民の助け合いなど、制度外の見守り支援を探して調整を図るのが適切です。生活支援コーディネーターは、地域の資源の把握・開発や、支援のニーズと資源の結びつけを担います。
【ほかの選択肢】
(1) 在宅医療・介護連携推進事業は、医療と介護の関係機関の連携体制
解説の続きをみる続きを閉じる
をつくる事業で、個人の外出支援を担うものではありません。 誤り
(2) 市役所の説明は制度に沿ったもので、国民健康保険団体連合会への
苦情の申立てにはなじみません。国保連の苦情処理は、介護サービス
の質などに関するものです。 誤り
(3) 地域介護予防活動支援事業は、住民主体の通いの場などの介護予防活動を支援するものです。Lさんの望む外出時の見守りには
応えていません。 誤り
(4) 介護サービス相談員は、介護サービスの事業所などを訪問し、
利用者の疑問や不満を聞いて改善につなげる人です。Lさんは介護サービスを利用しておらず、ニーズにも合いません。 誤り
出典:社会福祉士国家試験 第36回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
スポンサーリンク

