次のうち,エスピン-アンデルセン(Esping-Andersen, G.)の福祉レジーム論に関する記述として,最も適切な…
現代社会と福祉 第28問
次のうち,エスピン-アンデルセン(Esping-Andersen, G.)の福祉レジーム論に関する記述として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
- (1)福祉レジームは,残余的モデルと制度的モデルの2 つの類型からなる。
- (2)市場や家族の有する福祉機能は,福祉レジームの分析対象とはされない。
- (3)スウェーデンとドイツは同一の福祉レジームに属する。
- (4)各国の社会保障支出の大小といった量的差異に限定した分析を行っている。
- (5)福祉レジームの分析に当たり,脱商品化という概念を用いる。
正答 (5)
正答は (5)。最も適切なのはこれです。
エスピン-アンデルセンは、『福祉資本主義の三つの世界』で、脱商品化(市場で労働力を売らなくても一定の生活ができる程度)と階層化などの指標を用い、福祉国家を自由主義・保守主義・社会民主主義の3つのレジームに分けました。
【ほかの選択肢】
(1) 残余的モデルと制度的モデルの2類型は、ウィレンスキーと
ルボーによる分類です(ティトマスは、これに産業的業績達成モデルを加えた3つのモデルを示しました)。エスピン-アンデルセンは3類型です。 誤り
(2) 国家・市場・家族がどのように福祉を担い合うかを分析の対象と
解説の続きをみる続きを閉じる
しています(後に脱家族化の視点も加えました)。 誤り
(3) スウェーデンは社会民主主義レジーム、ドイツは保守主義
レジームに分類されます。 誤り
(4) 支出の量だけでなく、制度の仕組みや性格という質的な違いに
着目した点が特徴です。 誤り
【覚え方】
自由主義 …… アメリカなど(市場中心、選別的)
保守主義 …… ドイツなど(社会保険、職域・家族重視)
社会民主主義 …… スウェーデンなど(普遍主義、脱商品化が高い)
出典:社会福祉士国家試験 第36回(令和5年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
スポンサーリンク

