犯罪の成立要件と責任能力に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。…
刑事司法と福祉 第58問
犯罪の成立要件と責任能力に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
- (1)正当行為,正当防衛,あるいは緊急避難が認められた場合には,有責性がないものとして,無罪になる。
- (2)正当防衛とは,正当な侵害に対して,自己または他人の権利を防衛するため,やむを得ずにした行為のことをいう。
- (3)弁識能力及び制御能力の両方またはいずれかが欠けていれば,心神喪失となり,またどちらかでも能力が著しく減退していれば心神耗弱となる。
- (4)心神喪失の場合には,刑法上の犯罪が成立せずに無罪となり,心神耗弱の場合には,刑の言渡しが猶予される。
- (5)16 歳未満の者の行為については,一律に責任能力に欠けるものとされており,犯罪は成立しない。
正答 (3)
正答は (3)。最も適切なのはこれです。
判例では、心神喪失は、精神の障害により、物事の善悪を判断する能力(弁識能力)またはその判断に従って行動する能力(制御能力)が欠けている状態、心神耗弱は、そのどちらかが著しく減退している状態とされています。
【ほかの選択肢】
(1) 正当行為・正当防衛・緊急避難は、違法性を欠く
(違法性阻却事由)ものとして犯罪が成立しません。
有責性の問題ではありません。 誤り
(2) 正当防衛は、「急迫不正の侵害」に対して、自己または他人の
権利を防衛するため、やむを得ずにした行為です
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(刑法第36条)。「正当な侵害」ではありません。 誤り
(4) 心神喪失者の行為は罰せず、心神耗弱者の行為は刑を減軽します
(刑法第39条)。心神耗弱で刑の言渡しが猶予されるのではありません。 誤り
(5) 刑事責任年齢は14歳です。14歳に満たない者の行為は
罰しません(刑法第41条)。16歳未満ではありません。 誤り
出典:社会福祉士国家試験 第37回(令和6年度)(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公表試験問題)出典元ページ
最終更新日
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