40 歳の女性。左側頰部の疼痛を主訴として来院した。1 週前に自転車で転倒し、顔面を強打したという。同部の腫脹と知覚鈍麻…

A問題 第35問

40 歳の女性。左側頰部の疼痛を主訴として来院した。1 週前に自転車で転倒し、顔面を強打したという。同部の腫脹と知覚鈍麻を認め、開口量は20 mm である。初診時のエックス線画像(別冊No. 11A)、CT(別冊No. 11B)及び3D-CT(別冊No. 11C)を別に示す。知覚鈍麻の直接的原因と考えられる骨折線はどれか。1 つ選べ。

歯科医師 2024年(令和6年) 第35問の図(1/2)歯科医師 2024年(令和6年) 第35問の図(2/2)
正答 (5)
正答は (5)。オです。 【見るところ】 A:パノラマで、左の上顎洞が右より白く曇っています。 B:CTの横断像で、左の上顎洞に液体(血液)がたまり、上顎洞の前壁・外側壁に骨折があります。 C:3D-CTで、左の頰骨の周りに骨折線が見えます。ア:前頭頰骨縫合のあたり、イ・ウ:頰骨弓の付け根から頰骨弓、エ:頰骨下稜(上顎骨と頰骨の境)、オ:眼窩下縁(眼窩下孔の近く)。 左の頰骨骨折(頰骨上顎骨複合体骨折)です。頰の知覚鈍麻は、眼窩下縁から眼窩底を走り眼窩下孔から出る眼窩下神経が、骨折で傷ついたり押されたりして起こります。眼窩下孔の近くを通るオの骨折線が直接の原因です。
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【ほかの選択肢】 (1) ア  前頭頰骨縫合部の骨折。眼窩下神経は通らない 誤り (2) イ、(3) ウ  頰骨弓の骨折。陥没すると筋突起に当たって開口障害の原因になる 誤り (4) エ  頰骨下稜の骨折で、眼窩下神経の通り道から離れている 誤り 【頰骨骨折の症状】 頰の平坦化、眼窩下神経領域(頰・上唇・鼻翼)の知覚鈍麻、開口障害、複視・眼球陥凹(眼窩底の骨折を伴うとき)、患側の鼻出血。

出典:2024年(令和6年) 歯科医師国家試験 問35(厚生労働省 公表)出典元ページ

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