重篤な皮膚粘膜障害に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第37問

重篤な皮膚粘膜障害に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 皮膚粘膜眼症候群は、発症機序の詳細は不明であり、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、発症の予測は極めて困難である。b 皮膚粘膜眼症候群は、最初に報告をした医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれ、口や眼の粘膜への水疱等の激しい症状は認められないが、38℃以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じる病態である。c 中毒性表皮壊死融解症は、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器等に障害が残ったりする重篤な疾患であるが、皮膚粘膜眼症候群は重篤化することはない。d 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症は、いずれも原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。

正答 (2)
正答は (2)。(a)(d)が正しく、(b)(c)が誤りです。 【まず二つの病名を正確に区別します】 皮膚粘膜眼症候群 …… 別名スティーブンス・ジョンソン症候群 中毒性表皮壊死融解症 …… 別名ライエル症候群 この対応関係が、この設問の最大の論点です。中毒性表皮壊死融解症の多くは、皮膚粘膜眼症候群から移行して発症するとされています。 【(a)正しい ―― 予測は極めて困難】 皮膚粘膜眼症候群は、発症機序の詳細が不明であり、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、発症の予測は極めて困難です。だからこそ、早期に気づいて中止することが唯一の対策になります。
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【(b)が誤り ―― 二か所が誤っています】 一つ目は名前です。「最初に報告した医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれ」というのは中毒性表皮壊死融解症の説明です。二つ目は症状です。皮膚粘膜眼症候群では、口や眼の粘膜に水疱やびらん等の激しい症状が認められます。「認められない」という記述は明確な誤りです。 【症状の目安】 両者に共通する所見として、38度以上の高熱、目の充血、口唇のただれ、喉の痛み、皮膚の広範囲の発赤などが挙げられます。目の症状が出るのが特徴で、発熱と同時に目が赤く充血したら要注意、と覚えてください。 【(c)が誤り ―― 皮膚粘膜眼症候群も重篤化します】 皮膚粘膜眼症候群も、皮膚症状が軽快した後に眼や呼吸器等に障害が残ることがあり、致命的な転帰をたどることもある重篤な疾患です。「重篤化することはない」という記述は誤りです。 【(d)正しい ―― 発症までの期間】 いずれも、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いのですが、1か月以上経ってから起こることもあります。「数日から2週間」という短い期間が中心で、長く使っていたから安心とは言えない、という両面を押さえてください。

出典:登録販売者試験 令和3年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

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