炎症による腫れを和らげる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第63問

炎症による腫れを和らげる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a セミアルカリプロティナーゼは、フィブリノゲンを分解する作用があり、血液凝固異常のある人では出血傾向を悪化させるおそれがある。b グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがあり、1日最大服用量がグリチルリチン酸として40mg以上となる製品では長期連用を避ける必要がある。c トラネキサム酸は、肝機能障害があると代謝や排泄が遅延して、それらの副作用が現れやすくなるため、肝臓病の診断を受けている人は医師等に相談する必要がある。d カミツレは、甘味料として一般食品や医薬部外品にも広く用いられているため、総摂取量が継続して過剰にならないよう注意を促す必要がある。

正答 (5)
正答は (5)。(a)(b)が正しく、(c)(d)が誤りです。 【(a)正しい ―― セミアルカリプロティナーゼと出血傾向】 セミアルカリプロティナーゼやブロメラインといったタンパク質分解酵素を含む消炎成分は、フィブリノゲンやフィブリンを分解する作用があります。そのため、血液凝固異常のある人では出血傾向を悪化させるおそれがあり、使用前に医師等に相談する必要があります。 【(b)正しい ―― グリチルリチン酸の上限】 グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがあります。そのため、1日最大服用量がグリチルリチン酸として40ミリグラム以上となる製品では、長期連用を避ける必要があります。
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1日40ミリグラム以上 …… 長期連用を避ける むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧の診断を受けた人 …… 使用前に相談 高齢者、むくみのある人 …… 偽アルドステロン症を生じやすい 偽アルドステロン症は、体内にナトリウムと水が貯留し、カリウムが失われることによって起こる病態で、手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、こむら返り、倦怠感、手足のしびれなどが現れます。副腎皮質からのアルドステロン分泌が増えていないのに同じような症状が出るため「偽」と付く、と理解しておくと忘れません。 【(c)が誤り ―― トラネキサム酸で問題になるのは血栓です】 トラネキサム酸には、凝固した血液を溶解されにくくする働きがあります。そのため、注意が必要なのは血栓のある人や血栓を起こすおそれのある人であり、使用する前に医師等に相談することとされています。設問のように「肝機能障害があると代謝や排泄が遅延する」という理由付けで肝臓病を挙げる書き方は、手引きの定め方と合いません。なお、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じる成分としてセトラキサート塩酸塩があり、こちらも同じ注意が必要です。 【(d)が誤り ―― 説明がグリチルリチン酸のものです】 甘味料として一般食品や医薬部外品にも広く用いられているのは、グリチルリチン酸(カンゾウ)です。カミツレはキク科のカミツレの頭花を基原とする生薬で、抗炎症、抗菌、発汗などの作用を期待して用いられます。歯みがきやうがい薬に配合されることもあります。成分名だけ入れ替える出題ですので、落ち着いて読み分けてください。

出典:登録販売者試験 令和3年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

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