解熱鎮痛成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第67問
解熱鎮痛成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a アスピリンは、血液を凝固しにくくさせる作用があるため、胎児や出産時の母体への影響を考慮して、出産予定日12週間以内の使用を避ける。b アセトアミノフェンは、主に中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。c エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強く、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多い。d イソプロピルアンチピリンは、一般用医薬品では唯一のピリン系解熱鎮痛成分である。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (2)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (4)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。(a)(b)(c)(d)すべて正しい記述です。
【(a)アスピリンと出産予定日12週間以内】
アスピリンには血液を凝固しにくくさせる作用があるため、胎児や出産時の母体への影響を考慮して、出産予定日12週間以内の使用を避けることとされています。胎児の動脈管の早期閉鎖を起こすおそれがあることも理由の一つです。
出産予定日12週間以内 …… アスピリン、アスピリンアルミニウム、イブプロフェン
出産予定日12週間以内を避ける理由 …… 妊娠期間の延長、胎児の動脈管の収縮・早期閉鎖、子宮収縮の抑制、分娩時出血の増加のおそれ
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15歳未満の小児 …… アスピリン、サザピリン、サリチル酸ナトリウム等は使用しない
この「12週間」という数字は頻出です。なお、アスピリンにはアスピリン喘息という重要な副作用があり、これはアスピリン特有のものではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じることがあります。
【(b)アセトアミノフェンは中枢作用が中心】
アセトアミノフェンは、主に中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できません。そのため、炎症を伴う痛みよりも、発熱や頭痛への使用に向いています。胃腸障害が比較的起こりにくく、空腹時に服用できる製品もあります。
【(c)エテンザミドの特徴】
エテンザミドは、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが他の解熱鎮痛成分に比べて強く、作用の仕方が異なるため、他の成分と組み合わせて配合されることが多い成分です。
アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミド …… 三つの頭文字をとってACE処方
この組み合わせは名称ごと問われますので覚えておいてください。なお、エテンザミドもサリチル酸系ですので、水痘やインフルエンザにかかっている15歳未満の小児には使用を避ける必要があります。
【(d)イソプロピルアンチピリン】
イソプロピルアンチピリンは、一般用医薬品では唯一のピリン系解熱鎮痛成分です。ピリン系ではピリン疹と呼ばれるアレルギー性の皮膚症状が起こることがあり、過去にピリン疹を起こしたことがある人は使用できません。「アスピリンはピリン系ではない」という点も併せて確認しておいてください。名前は似ていますが別系統です。
出典:登録販売者試験 令和3年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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