小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第71問

小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ゴオウは緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられている。b 漢方処方製剤は、作用が穏やかであり、副作用がないため、生後すぐから使用できる。c 抑肝散を小児の夜泣きに使用する場合、1週間位服用して症状が改善しなかったときでも、継続して服用する必要がある。d 小建中湯を乳幼児に使用する場合、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがある。

正答 (3)
正答は (3)。(a)(d)が正しく、(b)(c)が誤りです。 【(a)正しい ―― ゴオウの働き】 ゴオウは、ウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮め、血液の循環を促す作用のほか、強心作用や解熱作用を期待して用いられます。小児の疳を適応とする製剤では、鎮静を目的として配合されます。 【小児の疳に用いられる代表的な生薬】 ゴオウ …… ウシの胆嚢中の結石。鎮静、強心、血行促進 ジャコウ …… ジャコウジカの雄の麝香腺分泌物。鎮静、強心 レイヨウカク …… サイカレイヨウ等の角。緊張や興奮を鎮める
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ジンコウ …… 樹脂が沈着した木部。鎮静、健胃 リュウノウ …… 中枢神経系の刺激作用による気つけ 【(b)が誤り ―― 漢方にも副作用はあります】 漢方処方製剤であっても、作用が穏やかとは限らず、副作用もあります。また、生後3か月未満の乳児には使用しないこととされており、「生後すぐから使用できる」という記述も誤りです。漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3か月未満の乳児には使用しないのが原則です。 【(c)が誤り ―― 改善しなければ中止して相談します】 抑肝散を小児の夜泣きに用いる場合には、1週間位服用しても症状の改善がみられないときは、使用を中止して専門家に相談する必要があります。漫然と服用を継続することは適切ではありません。小児の疳の症状に用いる漢方処方製剤は、比較的長期間(1か月位)継続して服用されることがありますが、それは症状に改善がみられている場合の話です。 【(d)正しい ―― 小建中湯とカンゾウ】 小建中湯にはカンゾウが含まれており、乳幼児に使用する場合、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあります。そのため、特に長期連用する場合には偽アルドステロン症に注意する必要があります。問63で確認したグリチルリチン酸の話と、必ずつなげて理解してください。 【小児の疳に用いる漢方処方製剤】 柴胡加竜骨牡蛎湯 …… 体力中等度以上。ダイオウを含む場合がある 桂枝加竜骨牡蛎湯 …… 体力中等度以下。カンゾウを含む 抑肝散、抑肝散加陳皮半夏 …… 神経がたかぶるものに。カンゾウを含む 小建中湯 …… 体力虚弱で疲れやすいものに。カンゾウを含む 甘麦大棗湯 …… 夜泣き、ひきつけに。カンゾウを含む

出典:登録販売者試験 令和3年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

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