外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第28問
外皮系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 体温が下がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開く。b 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されている。c 真皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。d 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (4)
正答は (4)。(b)(c)(d)が正しく、(a)が誤りです。
【(a)が誤り ―― 体温が下がると血管は「収縮」します】
体温が下がり始めると、皮膚を通っている毛細血管が収縮して体外への放熱を抑えます。血液をより多く流すように血管が開くのは、体温が上がり始めたときです。
体温が上がり始めた …… 皮膚の毛細血管が開く。
汗腺から汗を分泌して、気化熱により体温を下げる
体温が下がり始めた …… 皮膚の毛細血管が収縮して放熱を抑える。
立毛筋が収縮して鳥肌が立つ
寒いときに手足が冷たくなるのは、血管が収縮して血流が減るからだ、と体感と結び付けてください。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(b)正しい ―― 角質層の構造】
角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されています。この構造によって、皮膚のバリア機能が保たれ、体内の水分が体外に蒸発するのを防ぐとともに、外界の異物の侵入を防いでいます。
【表皮・真皮・皮下組織】
表皮 …… 最も外側の角質層と、生きた表皮細胞の層。血管はない
真皮 …… 線維芽細胞と線維性のタンパク質からなる。
毛細血管や知覚神経の末端が通る
皮下組織 …… 脂肪細胞が多く、衝撃の緩和、熱の保持、脂質の貯蔵を担う
【(c)正しい ―― 真皮に通っているもの】
真皮には、毛細血管や知覚神経の末端が通っています。表皮には血管が通っていない点と対比して覚えてください。
【(d)正しい ―― 二つの汗腺】
アポクリン腺(体臭腺) …… 腋窩などの毛根部に分布する
エクリン腺 …… 手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布する
この二つは入れ替えて出題される定番ですので、「アポクリンは脇(わき)」と語呂で押さえてください。なお、精神的緊張による発汗は手のひらや足底、脇の下、顔面などの限られた皮膚に生じ、体温調節のための発汗は全身で起こります。
出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛媛県の見解ではありません。内容について、愛媛県へのお問い合わせはできません。
最終更新日
「人体の働きと医薬品」のほかの問題
- 令和5年度 第28問外皮系に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれ
- 令和6年度 第21問口腔に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- 令和6年度 第34問全身的に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- 令和7年度 第27問目の充血に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはど
- 令和7年度 第40問副作用情報等の収集と報告に関する以下の記述について、( )の中に入るべき字句の正しい
- 令和3年度 第33問医薬品の剤形の違いや適切な使用方法及び薬の体内での働きに関する記述の正誤について、正しい
スポンサーリンク

