医薬品の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第33問

医薬品の吸収に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 皮膚に適用する医薬品の場合、皮膚表面から循環血液中へ移行する量が少ないため、適用部位以外にアレルギー性の副作用が現れることはない。b 錠剤、カプセル剤等の固形剤の場合、特殊なものを除き、胃で有効成分が溶出するものが大部分である。c 坐剤は、肛門から医薬品を挿入して、直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものであり、内服の場合よりも全身作用がゆっくり現れる。d 全身作用を目的としない内服薬であっても、消化管内を通過する間に結果的に吸収されてしまうものがある。

正答 (2)
正答は (2)。(b)(d)が正しく、(a)(c)が誤りです。 【(a)が誤り ―― 全身性の副作用も起こります】 皮膚に適用する医薬品であっても、皮膚表面から循環血液中へ移行した成分によって、適用部位以外にアレルギー性の副作用が現れることがあります。「現れることはない」という全否定が誤りです。実際、ケトプロフェンの光線過敏症では患部以外にも症状が広がることがあります。 【皮膚吸収についての補足】 皮膚から吸収された成分は、血液中に移行しても、肝臓で代謝を受ける前に血流に乗って全身に分布します。そのため、適用部位の面積が広い場合や、傷等で皮膚のバリア機能が低下している場合には、全身作用が現れやすくなります。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(b)正しい ―― 固形剤は胃で溶けるものが大部分】 錠剤、カプセル剤等の固形剤の場合、特殊なものを除き、胃で有効成分が溶出するものが大部分です。そのため、服用後の食事によって影響を受けることがあります。なお、「特殊なもの」の代表が腸溶性製剤で、これは腸で溶けるように設計されています。 【(c)が誤り ―― 坐剤は速やかに現れます】 坐剤は、肛門から医薬品を挿入して、直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものです。直腸の粘膜下には静脈が豊富に分布しており、肝臓で代謝を受ける前に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れます。設問は「ゆっくり現れる」としている点が誤りです。 坐剤の利点 …… 吸収が速い。 吐きけがあって内服できない場合にも使える 注意点 …… 吸収が速いということは、全身性の副作用も現れやすいということ 【(d)正しい ―― 目的外の吸収】 全身作用を目的としない内服薬であっても、消化管内を通過する間に結果的に吸収されてしまうものがあります。たとえば、腸の中で作用することを目的とする瀉下成分や駆虫成分であっても、一部が吸収されて全身性の副作用を生じることがあります。問81の駆虫薬でヒマシ油の併用を避ける理由も、まさにこの点にあります。 【吸収についての基本】 一般に、消化管からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象によって行われます。そのため、消化管内容物や他の医薬品によって吸収量や吸収速度が影響を受けます。

出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛媛県の見解ではありません。内容について、愛媛県へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「人体の働きと医薬品」のほかの問題

  1. 令和5年度 第33問以下の記述について、最もあてはまる医薬品の剤形はどれか。
  2. 令和6年度 第26問耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  3. 令和6年度 第39問感覚器系に現れる医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  4. 令和7年度 第32問脳や神経系の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  5. 令和3年度 第25問心臓及び血管系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  6. 令和3年度 第38問精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク