眠気を促す薬及び眠気を防ぐ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第67問
眠気を促す薬及び眠気を防ぐ薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされる。b 不眠症の診断がなされた人でも、薬物治療が行われていなければ、一般用医薬品である催眠鎮静薬の使用を避ける必要はない。c カフェインには、反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされている。d 眠気防止薬は、一時的に精神的な集中を必要とするときに、眠気や倦怠感を除去する目的で使用されるものであり、小児用としても認められている一般用医薬品がある。
- (1)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
正答 (3)
正答は (3)。(a)(c)が正しく、(b)(d)が誤りです。
【(a)正しい ―― 酸棗仁湯】
酸棗仁湯は、体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの不眠症、神経症に適すとされます。カンゾウを含みます。なお、1週間位服用して症状の改善がみられない場合には、使用を中止して専門家に相談する必要があります。また、胃腸の弱い人、下痢または下痢傾向のある人では消化器系の副作用が現れやすく、不向きとされています。
【神経質、不眠に用いる漢方処方製剤】
酸棗仁湯 …… 体力中等度以下。心身が疲れ、精神不安、不眠。カンゾウを含む
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加味帰脾湯 …… 体力中等度以下。心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うもの。カンゾウを含む
抑肝散 …… 体力中等度。神経がたかぶり、怒りやすく、いらいら。カンゾウを含む
抑肝散加陳皮半夏 …… 抑肝散にやや虚弱な人向けの生薬を加えたもの
桂枝加竜骨牡蛎湯 …… 体力中等度以下。疲れやすく、神経過敏。カンゾウを含む
柴胡加竜骨牡蛎湯 …… 体力中等度以上。精神不安があって、動悸、不眠。ダイオウを含む場合がある
これらはいずれも構成生薬としてカンゾウを含むか、ダイオウを含むかが問われます。柴胡加竜骨牡蛎湯だけはカンゾウを含まず、ダイオウを含む場合があるという例外的な扱いですので注意してください。
【(b)が誤り ―― 診断を受けた人は使用を避けます】
不眠症の診断がなされた人は、薬物治療が行われているかどうかにかかわらず、一般用医薬品である催眠鎮静薬の使用を避ける必要があります。一般用医薬品の催眠鎮静薬は、一時的な不眠や寝つきが悪い場合に用いるもので、慢性的な不眠症状のある人が漫然と使用すべきものではありません。
【(c)正しい ―― カフェインと依存】
カフェインには、反復摂取により依存を形成するという性質があるため、「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」という注意喚起がなされています。眠気防止薬は、一時的に眠気や倦怠感を抑える目的のみに用いるものです。
【(d)が誤り ―― 小児用の眠気防止薬はありません】
眠気防止薬は、一時的に精神的な集中を必要とするときに、眠気や倦怠感を除去する目的で使用されるものですが、小児用として認められているものはありません。成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、15歳未満の小児に使用してはいけないこととされています。「小児用としても認められている製品がある」という記述が誤りです。
出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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