鎮暈薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第68問

鎮暈薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す。b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しにくいとされている。c 胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として、アリルイソプロピルアセチル尿素のような局所麻酔成分が配合されている場合がある。d 3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされており、3歳未満を対象とした乗物酔い防止薬はない。

正答 (1)
正答は (1)。(a)(d)が正しく、(b)(c)が誤りです。 【(a)正しい ―― ジフェニドール塩酸塩】 ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す抗めまい成分です。もともとは医療用医薬品の抗めまい薬として用いられていた成分です。 副作用 …… 頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常なまぶしさ、口渇、浮動感や不安定感 注意が必要な人 …… 排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人 これは抗コリン作用を示すためです。
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【(b)が誤り ―― スコポラミンは脳内に移行しやすい】 スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、他の抗コリン成分と比べて脳内に移行しやすいとされています。ただし、肝臓で速やかに代謝されるため、作用の持続時間は短いという特徴があります。設問は「移行しにくい」としている点が誤りです。 スコポラミン臭化水素酸塩水和物 …… 脳内に移行しやすいが、作用の持続時間は短い ロートエキス …… ロートコンを基原とする生薬の抽出物。 乳汁中に移行し、乳児の脈が速くなるおそれがある 【(c)が誤り ―― アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分です】 胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として配合されるのは、アミノ安息香酸エチルなどの局所麻酔成分です。アリルイソプロピルアセチル尿素は、不安や緊張などの心理的な要因を和らげる目的で配合される鎮静成分です。成分名と分類が入れ替えられています。 【アミノ安息香酸エチルの注意】 アミノ安息香酸エチルは、6歳未満の小児ではメトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、使用を避けることとされています。この「6歳未満」という年齢は頻出です。 【(d)正しい ―― 3歳未満向けの製品はありません】 3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされており、3歳未満を対象とした乗物酔い防止薬はありません。そうした乳幼児が乗物で移動中に機嫌が悪くなるような場合には、気圧変化による耳の痛みなどの他の要因を考え、乗物酔い防止薬を安易に使用しないよう注意が必要です。 【販売時の注意】 乗物酔い防止薬は、主として吐きけを抑える成分を含むため、つわりに伴う吐きけへの使用は適当ではありません。また、かぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、催眠鎮静薬、アレルギー用薬等との併用は、同じ働きの成分が重複するため避ける必要があります。

出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

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