婦人薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第84問
婦人薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 女性ホルモン成分は膣粘膜又は外陰部に適用されるものがあり、これらの成分は適用部位から吸収されて循環血液中に移行する。b 漢方処方製剤である桂枝茯苓丸や当帰芍薬散の使用は短期間にとどめ、1週間程度使用しても症状の改善が見られない場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。c 漢方処方製剤として用いられる温経湯、加味逍遙散は構成生薬としてマオウを含む。d 血行を改善し、血色不良や冷えの症状の緩和を期待してセンキュウ・トウキ・ジオウが用いられ、女性の滞っている月経を促す作用を期待してサフラン・コウブシが用いられる。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
正答 (4)
正答は (4)。(a)(d)が正しく、(b)(c)が誤りです。
【(a)正しい ―― 女性ホルモン成分の吸収】
女性ホルモン成分(エチニルエストラジオール、エストラジオール)には、膣粘膜または外陰部に適用されるものがあり、適用部位から吸収されて循環血液中に移行します。
妊婦または妊娠していると思われる女性 ……
胎児の先天性異常の発生が報告されており、使用を避ける
授乳婦 …… 乳汁中に移行するおそれがある
長期連用 …… 血栓症を生じるおそれ、また乳がんや脳卒中などの発生確率が高まる可能性があり、漫然と使用しない
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【(b)が誤り ―― 比較的長期間服用されるものです】
婦人薬に用いられる漢方処方製剤は、比較的長期間(1か月位)継続して服用されることがあります。桂枝茯苓丸、当帰芍薬散、加味逍遙散、温経湯、五積散、四物湯、桃核承気湯などがこれにあたります。「短期間にとどめ、1週間程度で改善がなければ受診」という記述は、これらの処方の性格に合いません。なお、体質の改善を主眼としているため、比較的長期間継続して服用されるのが一般的である、と押さえてください。
【(c)が誤り ―― マオウは含みません】
温経湯も加味逍遙散も、マオウを含みません。両方ともカンゾウを含みます。
温経湯 …… 体力中等度以下で、手足がほてり、唇が乾くものの月経不順、月経困難、こしけ、更年期障害、不眠、神経症、湿疹・皮膚炎、足腰の冷え、しもやけ。
カンゾウを含む
加味逍遙散 …… 体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだち等の精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症。
カンゾウを含む。
重篤な副作用として肝機能障害、腸間膜静脈硬化症
ただし、婦人薬に用いられる漢方処方製剤のうち五積散は構成生薬としてマオウを含みますので、「婦人薬の漢方にマオウはない」とひとまとめにしないでください。
【(d)正しい ―― 生薬成分の使い分け】
血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和 ……
センキュウ、トウキ、ジオウ
滞っている月経を促す …… サフラン、コウブシ
このほか、鎮静・鎮痛を目的としてシャクヤク、ボタンピ、カノコソウなどが、強壮を目的としてニンジンなどが配合されます。
出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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