内服アレルギー用薬の漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第85問
内服アレルギー用薬の漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 茵蔯蒿湯や辛夷清肺湯は、いずれも構成生薬としてカンゾウを含む。b 十味敗毒湯は化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期に適すとされる。c 葛根湯加川芎辛夷の構成生薬であるマオウは、中枢神経系に対する作用が比較的強いとされ、依存性がある成分である。d 体力中等度以上の人に適応される処方として、皮膚の症状を主とする人には辛夷清肺湯が、鼻の症状を主とする人には消風散がある。
- (1)(a,c)
- (2)(a,d)
- (3)(b,c)
- (4)(b,d)
- (5)(c,d)
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(b)(c)の2つです。
【(a)が誤り ―― 茵蔯蒿湯はカンゾウを含みません】
茵蔯蒿湯は、カンゾウを含まず、ダイオウを含みます。体力中等度以上で、口渇があり、尿量少なく、便秘するものの蕁麻疹、口内炎、湿疹・皮膚炎、皮膚の痒みに適すとされます。体質虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きです。一方、辛夷清肺湯はカンゾウを含みません。つまり、二つとも「カンゾウを含む」という記述が成り立ちません。
【(b)正しい ―― 十味敗毒湯】
十味敗毒湯は、体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、水虫に適すとされます。カンゾウを含みます。体の虚弱な人、胃腸が弱い人には不向きです。
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【(c)正しい ―― マオウと依存性】
葛根湯加川芎辛夷の構成生薬であるマオウは、中枢神経系に対する作用が比較的強いとされ、依存性がある成分です。マオウの成分であるエフェドリンは、濫用等のおそれのある医薬品にも指定されています。また、交感神経系を刺激しますので、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人は注意が必要です。
【(d)が誤り ―― 皮膚と鼻が逆です】
正しくは次のとおりです。
皮膚の症状を主とする人 …… 消風散
鼻の症状を主とする人 …… 辛夷清肺湯
設問は二つを入れ替えています。辛夷(しんい)は鼻の症状に用いる生薬ですので、名前に「辛夷」が入っているものは鼻、と結び付けておくと迷いません。葛根湯加川芎辛夷も鼻の症状に用いる処方です。
【アレルギー・鼻炎に用いる漢方処方製剤】
葛根湯加川芎辛夷 …… 比較的体力があるもの。鼻づまり、蓄膿症。
マオウとカンゾウを含む
荊芥連翹湯 …… 体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く。
蓄膿症、慢性鼻炎。カンゾウを含む
辛夷清肺湯 …… 体力中等度以上で、濃い鼻汁が出てときに熱感を伴うもの。カンゾウを含まない
消風散 …… 体力中等度以上で、皮膚疾患で分泌物が多く、痒みが強いもの。カンゾウを含む
当帰飲子 …… 体力中等度以下で、冷え症で皮膚が乾燥するもの。カンゾウを含む
出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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