皮膚に用いる薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第92問
皮膚に用いる薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a ヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分であり、外用の場合は痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられる。b 非ステロイド性抗炎症成分であるウフェナマートは、筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛を目的として用いられる。c ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL 中0.025mg を超えて含有する製品では、長期連用を避ける必要がある。d ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織の免疫機能を増強させる作用を示し、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染時に使用される。
- (1)(a,b)
- (2)(a,c)
- (3)(a,d)
- (4)(b,c)
- (5)(c,d)
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。
【(a)正しい ―― ヒドロコルチゾン酢酸エステル】
ヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイド性抗炎症成分で、外用の場合は、痒みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として用いられます。副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)と共通する化学構造を持つ成分の総称です。
【ステロイド性抗炎症成分】
デキサメタゾン、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、ヒドロコルチゾン酪酸エステル、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン酢酸エステル
【(b)が誤り ―― ウフェナマートの適応が違います】
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ウフェナマートは非ステロイド性抗炎症成分ですが、湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ等による皮膚症状の緩和を目的として用いられます。末梢組織におけるプロスタグランジンの産生を抑える作用については必ずしも明らかにされておらず、炎症を生じた組織に働いて細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により抗炎症作用を示すと考えられています。筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛を目的とするのは、インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナク、ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウムなどです。同じ非ステロイド性抗炎症成分でも、用途がまったく異なりますので区別してください。
皮膚炎、湿疹、かぶれ等に …… ウフェナマート
筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等に ……
インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナク、ピロキシカム
【(c)正しい ―― 長期連用の目安】
ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1グラムまたは1ミリリットル中0.025ミリグラムを超えて含有する製品では、長期連用を避ける必要があります。なお、含量によらず、広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を対象とするものではありません。
【(d)が誤り ―― 免疫機能は「低下」します】
ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織における免疫機能を低下させる作用を示します。そのため、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染(水痘、みずむし、たむし等)や、持続的な刺激感の副作用が現れることがある部位には使用を避ける必要があります。免疫を抑えることで炎症を鎮める成分ですので、感染症がある場所に使えば感染を広げてしまいます。
【ステロイド性抗炎症成分の注意まとめ】
感染症がある部位には使用しない
広範囲には使用しない …… 全身的な影響が生じるおそれ
患部が化膿している場合には使用しない
長期連用を避ける
出典:登録販売者試験 令和4年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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