小児への医薬品使用等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第6問
小児への医薬品使用等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項(平成29 年6月8日付け薬生安発0608 第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)」において、小児という場合には、おおよその目安として、7歳未満の年齢区分が用いられている。b 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高い。c 年齢に応じた用法用量が定められていない医薬品の場合は、保護者等に対して、成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えるよう説明することが重要である。d 小児は、血液脳関門が発達しているため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しにくい。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(b)だけです。
【(a)が誤り ―― 小児は「7歳以上15歳未満」です】
記載要領の留意事項における年齢区分は次のとおりです。
新生児 …… 生後4週未満
乳児 …… 生後4週以上、1歳未満
幼児 …… 1歳以上、7歳未満
小児 …… 7歳以上、15歳未満
「7歳未満」は幼児の上限であって、小児の定義ではありません。設問は幼児と小児の境目をそのまま小児の定義に当てているので誤りです。
【(b)正しい ―― 腸が長く、吸収率が高い】
小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が長く、服用した医薬品の吸収率が相対的に高いとされています。
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【(c)が誤り ―― 成人用を減らして与えてはいけません】
年齢に応じた用法用量が定められていない医薬品の場合には、成人用の医薬品の量を減らして小児に与えるようなことは避ける必要があります。小児は、単に体が小さいだけではなく、肝臓や腎臓の機能が未発達で、医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかるため、量を減らせば済むという話ではありません。保護者等に対しては、必ず年齢に応じた用法用量が定められているものを使用するよう説明してください。
【(d)が誤り ―― 血液脳関門は「未発達」です】
小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品で副作用を起こしやすいとされています。設問は「発達している」「達しにくい」と二か所とも逆に書かれています。
【小児の特徴をもう一度】
吸収 …… 腸が長く、吸収率が相対的に高い
代謝・排泄 …… 肝臓・腎臓が未発達で、時間がかかる
分布 …… 血液脳関門が未発達で、脳に達しやすい
【誤飲・誤用の予防】
小児は好奇心が強く、何でも口に入れてしまうことがあります。家庭内では、医薬品を小児の手の届かないところ、目につかないところに保管するよう助言してください。また、5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤では、服用時に喉につかえやすいため、注意が必要です。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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