大腸に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…

人体の働きと医薬品 第22問

大腸に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンDを産生している。b 大腸の粘膜上皮細胞は、腸内細菌が食物繊維を分解して生じる栄養分を、その活動に利用しており、大腸が正常に働くには、腸内細菌の存在が重要である。c 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨毛がない点で小腸と区別される。d 通常、糞便の成分の大半は食物の残滓で、そのほか、はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸や腸内細菌の死骸が含まれる。

正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(b)(c)の2つです。 【(a)が誤り ―― 産生するのは「ビタミンK」です】 大腸の腸内細菌は、血液凝固や骨へのカルシウム定着に必要なビタミンKを産生しています。ビタミンDではありません。 ビタミンK …… 血液凝固、骨へのカルシウム定着。 腸内細菌が産生する ビタミンD …… 腸管でのカルシウム吸収および 尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける。皮膚で紫外線を受けて生成される ビタミンKとビタミンDはいずれもカルシウムに関わりますが、働く場所が異なります。腸内細菌が作るのはK、皮膚で作られるのはD、と産生される場所で区別してください。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(b)正しい ―― 腸内細菌と大腸の働き】 大腸の粘膜上皮細胞は、腸内細菌が食物繊維(難消化性多糖類)を分解して生じる栄養分を、その活動に利用しています。そのため、大腸が正常に働くには、腸内細菌の存在が重要です。 【(c)正しい ―― 大腸の構成と絨毛】 大腸は、盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器で、内壁粘膜に絨毛がない点で小腸と区別されます。小腸は栄養分の吸収が主な役割ですので、絨毛によって表面積を広げていますが、大腸は主に水分と電解質を吸収するため絨毛を持ちません。 【(d)が誤り ―― 食物の残滓は約5パーセントです】 通常、糞便の成分は次のとおりです。 水分 …… 約70パーセント はがれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸 …… 約15から20パーセント 腸内細菌の死骸 …… 約10から15パーセント 食物の残滓 …… 約5パーセントに過ぎない 「食物の残滓が大半」という思い込みを問う設問です。糞便の大半は水分である、という点をまず押さえ、食物の残滓はごくわずかであることを覚えてください。 【排便の仕組み】 通常、糞便は下行結腸、S状結腸に滞留し、直腸は空になっています。S状結腸に溜まった糞便が直腸に送られてくると、その刺激で便意が起こります。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は愛媛県の見解ではありません。内容について、愛媛県へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「人体の働きと医薬品」のほかの問題

  1. 令和4年度 第22問胆嚢及び肝臓に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  2. 令和4年度 第35問医薬品の剤形に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
  3. 令和6年度 第28問目に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
  4. 令和7年度 第21問消化器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  5. 令和7年度 第34問薬が働く仕組みに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
  6. 令和3年度 第27問眼球に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク