呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第23問
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 鼻腔の内壁は、粘膜で覆われた棚状の凸凹になっており、吸入された空気との接触面積を広げ、効率よく適度な湿り気と温もりを与えて、乾燥した冷たい外気が流れ込むのを防いでいる。b 咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。c 喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管支といい、そこから肺の中で複数に枝分かれする部分を肺胞という。d 肺胞まで異物や細菌が侵入してきたときには、肺胞表面を自在に移動できる肺胞マクロファージ(貪食細胞)がそれらを探しあてて取り込み、消化する防御機構が備わっている。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
正答 (1)
正答は (1)。(a)(b)(d)が正しく、(c)が誤りです。
【(a)正しい ―― 鼻腔の構造】
鼻腔の内壁は、粘膜で覆われた棚状の凸凹になっており、吸入された空気との接触面積を広げ、効率よく適度な湿り気と温もりを与えて、乾燥した冷たい外気が流れ込むのを防いでいます。鼻には加温・加湿という役割がある、と理解してください。
【鼻腔についての補足】
鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌します。鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっています。なお、鼻の穴から10数ミリメートル程度の部分は毛細血管が豊富に分布しているうえ、粘膜が薄いため傷つきやすく、鼻出血を起こしやすい部位です。
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【(b)正しい ―― 扁桃の役割】
咽頭の後壁にある扁桃は、リンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われます。なお、扁桃の粘膜表面は凸凹している点も併せて押さえてください。
【(c)が誤り ―― 分岐するまでが「気管」、枝分かれする部分が「気管支」です】
喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管といい、そこから肺の中で複数に枝分かれする部分を気管支といいます。肺胞は、気管支が細かく枝分かれした末端にあるブドウの房のような球状の袋です。設問は「気管」を「気管支」とし、「気管支」を「肺胞」としており、全体が一段ずつずれています。
気管 …… 喉頭から、左右の肺へ分岐するまで
気管支 …… 分岐して肺の中で枝分かれする部分
肺胞 …… 気管支の末端にある球状の袋。ガス交換の場
【(d)正しい ―― 肺胞マクロファージ】
肺胞まで異物や細菌が侵入してきたときには、肺胞表面を自在に移動できる肺胞マクロファージ(貪食細胞)がそれらを探しあてて取り込み、消化する防御機構が備わっています。
【なぜ肺胞に防御機構が必要か】
肺胞は、異物や細菌が侵入してきたとしてもそれらを排除する働きに乏しい部位です。肺胞の壁は非常に薄く、繊毛や粘液で異物を排除する仕組みがないためです。そこで、肺胞マクロファージが働きます。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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最終更新日
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