骨格系及び筋組織に関する記述のうち、正しいものはどれか。…
人体の働きと医薬品 第29問
骨格系及び筋組織に関する記述のうち、正しいものはどれか。
- (1)骨にはカルシウムを蓄える貯蔵機能があり、カルシウムは、生体の生理機能に関与する重要な物質として、細胞内において微量で筋組織の収縮、神経の伝達調節などに働いている。
- (2)骨組織を構成する無機質のほとんどは、水酸化カルシウムや塩化カルシウムであり、それらのカルシウムが骨から溶け出し、ほぼ同量のカルシウムが骨に沈着することで骨の新陳代謝が行われる。
- (3)関節を動かす骨格筋は、関節を構成する骨に靱帯を介してつながっている。
- (4)グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳糖が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する。
- (5)平滑筋は、筋線維に骨格筋のような横縞模様がなく、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布し、比較的強い力で持続的に収縮する特徴がある。
正答 (1)
正答は (1)。骨のカルシウム貯蔵機能に関する記述が正しい内容です。
【(1)正しい ―― カルシウムの貯蔵機能】
骨にはカルシウムを蓄える貯蔵機能があり、カルシウムは、生体の生理機能に関与する重要な物質として、細胞内において微量で筋組織の収縮、神経の伝達調節などに働いています。
【骨の五つの機能】
身体各部の支持機能 …… 頭部や内臓を支える
臓器保護機能 …… 骨格内に臓器を収め、保護する
運動機能 …… 骨格筋の収縮を効果的に体躯の運動に転換する
造血機能 …… 骨髄で血球(赤血球、白血球、血小板)を産生する
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貯蔵機能 …… カルシウムやリン等の無機質を蓄える
【(2)が誤り ―― 無機質の種類が違います】
骨組織を構成する無機質のほとんどは、炭酸カルシウムやリン酸カルシウムです。水酸化カルシウムや塩化カルシウムではありません。なお、後半の「カルシウムが骨から溶け出し、ほぼ同量のカルシウムが骨に沈着することで骨の新陳代謝が行われる」という部分は正しい内容です。
【(3)が誤り ―― 「靱帯」ではなく「腱」です】
関節を動かす骨格筋は、関節を構成する骨に腱を介してつながっています。靱帯は、骨と骨とをつなぐものです。
腱 …… 筋肉と骨をつなぐ。結合組織のみでできており、伸縮性はあまりない
靱帯 …… 骨と骨をつなぐ
【(4)が誤り ―― 「乳糖」ではなく「乳酸」です】
グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下します。乳糖は牛乳に含まれる糖で、筋肉の疲労とは関係がありません。一字違いですが意味がまったく変わります。
【(5)が誤り ―― 「比較的弱い力」です】
平滑筋は、筋線維に骨格筋のような横縞模様がなく、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布し、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴があります。「比較的強い力で」としている点が誤りです。
骨格筋 …… 収縮力が強いが疲労しやすい
平滑筋 …… 比較的弱い力で持続的に収縮
心筋 …… 強い収縮力と持久力を兼ね備える
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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