精神神経系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第36問
精神神経系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる等のほか、不眠、不安、震え(振戦)、興奮、眠気、うつ等の精神神経症状を生じることがある。b 医薬品の副作用としての眠気は、その他の健康や日常生活に悪影響を与えるものではなく、特に注意する必要はない。c 髄膜炎のうち、髄液に細菌が検出されないものを無菌性髄膜炎といい、大部分は真菌が原因と考えられている。d 医薬品の副作用によって無菌性髄膜炎が生じることがあるが、早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんどである。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。(a)(d)が正しく、(b)(c)が誤りです。
【(a)正しい ―― 精神神経症状】
医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる等のほか、不眠、不安、震え(振戦)、興奮、眠気、うつ等の精神神経症状を生じることがあります。これらは、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用の場合だけでなく、通常の用法・用量でも起こることがあります。
【(b)が誤り ―― 眠気は注意すべき副作用です】
医薬品の副作用としての眠気は、その他の健康や日常生活に悪影響を与えることがあり、特に注意する必要があります。乗物や機械類の運転操作中に眠気を生じれば、重大な事故につながるおそれがあるためです。「特に注意する必要はない」という記述は、実務上も明らかに誤りです。
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【眠気を生じる主な成分】
抗ヒスタミン成分 …… クロルフェニラミンマレイン酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩等
鎮静成分 …… ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素
鎮咳成分 …… コデインリン酸塩水和物、ジヒドロコデインリン酸塩
これらを含む医薬品には、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載されています。
【(c)が誤り ―― 大部分は「ウイルス」が原因です】
髄膜炎のうち、髄液に細菌が検出されないものを無菌性髄膜炎といい、大部分はウイルスが原因と考えられています。真菌ではありません。一部に、医薬品の副作用等によって生じるものがあります。
【無菌性髄膜炎の症状と注意点】
症状 …… 首筋のつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁等が急性に現れる
再発 …… 過去に経験した人が再度同じ医薬品を使用すると再発し、急激に症状が進行する場合がある
リスクが高い人 …… 全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人
【(d)正しい ―― 予後は比較的良好】
医薬品の副作用によって無菌性髄膜炎が生じることがありますが、早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんどです。ただし、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されていますので、「軽い病気」と受け取らないよう注意してください。
出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ
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