眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第64問

眠気を促す薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。b ブロモバレリル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用があり、不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的に用いられ、近年は使用量が増加している。c ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。d 小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。

正答 (2)
正答は (2)。(a)(c)(d)が正しく、(b)が誤りです。 【(a)正しい ―― ヒスタミンと覚醒】 ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っています。抗ヒスタミン成分がこの働きを妨げることで、眠気が促されます。花粉症の薬で眠くなるのも同じ仕組みです。 【(b)が誤り ―― 使用量は「減少」しています】 ブロモバレリル尿素は、脳の興奮を抑え、痛覚を鈍くする作用があり、不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的に用いられますが、依存性があることから、近年は使用量が減少しています。「増加している」という記述が誤りです。
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【ブロモバレリル尿素の注意点】 依存性 …… 濫用等のおそれのある医薬品に指定されている 妊婦 …… 胎児に障害を引き起こす可能性があり、使用を避ける 大量摂取 …… 呼吸抑制を生じるおそれ。 過量服用による自殺目的の使用の例もある 服用後 …… 乗物や機械類の運転操作を避ける 同じ鎮静成分であるアリルイソプロピルアセチル尿素も同様の注意が必要です。 【(c)正しい ―― 乳汁への移行】 ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要があります。添付文書の「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」という記載の根拠になります。 【(d)正しい ―― 小児の奇異反応】 小児および若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがあります。これを奇異反応といいます。そのため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬は、15歳未満の小児では使用を避けることとされています。 【睡眠改善薬の適用範囲】 抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬は、一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられるもので、慢性的な不眠症状がある人や、医療機関で不眠症の診断を受けている人には使用できません。また、妊娠中のつわりによる不眠も適用対象ではありません。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛媛県 公表問題)出典元ページ

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