一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項目中に、「長期連用しないこと」又は「短期間の服用にとどめ、連用しないこ…
医薬品の適正使用と安全対策 第116問
一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項目中に、「長期連用しないこと」又は「短期間の服用にとどめ、連用しないこと」と記載される主な成分とその理由に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。主な成分 その理由a グリチルリチン酸二カリウム ― 腸管粘膜への刺激が大きくなり、腸管粘膜に炎症を生じるおそれがあるためb ケイ酸アルミニウム ― アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがあるためc ケトプロフェン ― 一定期間又は一定回数使用しても症状の改善がみられない場合は、ほかに原因がある可能性があるためd ステロイド性抗炎症成分 ― 喘息発作を誘発するおそれがあるため
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (4)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 正 b: 正 c: 正 d: 正
正答 (3)
正答は (3)。(b)(c)が正しく、(a)(d)が誤りです。
【(a)が誤り ―― グリチルリチン酸の理由は偽アルドステロン症】
グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸およびその塩類について「長期連用しないこと」とされている理由は、偽アルドステロン症を生じるおそれがあるためです。「腸管粘膜への刺激が大きくなり、腸管粘膜に炎症を生じるおそれ」というのは、ビサコジルを主薬とする坐剤や、センナ、ダイオウなどの刺激性瀉下成分について、「大量に使用しないこと」とされている理由です。
グリチルリチン酸について1日最大服用量がグリチルリチン酸として40ミリグラム以上、
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またはカンゾウとして1グラム以上を含有する製品が対象
むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧の診断を受けた人は、
服用前に相談することとされている
【(b)正しい ―― アルミニウム含有成分の理由】
ケイ酸アルミニウムをはじめとするアルミニウムを含む成分について「長期連用しないこと」とされている理由は、アルミニウム脳症およびアルミニウム骨症を生じるおそれがあるためです。体内に蓄積したアルミニウムが、脳や骨に影響を及ぼすことが知られています。
【(c)正しい ―― 外用鎮痛消炎薬の理由】
ケトプロフェン、インドメタシン、フェルビナク、ピロキシカムなどの外用の非ステロイド性抗炎症成分について「長期連用しないこと」とされている理由は、一定期間または一定回数使用しても症状の改善がみられない場合は、ほかに原因がある可能性があるためです。
塗り薬や貼り薬で痛みが引かないまま使い続けていると、
骨折や腫瘍といった別の原因を見逃すことになります。
5日から6日間使用しても症状がよくならない場合は受診を勧める、という助言につなげてください
【(d)が誤り ―― ステロイドの理由は副腎皮質の機能低下】
ステロイド性抗炎症成分について「長期連用しないこと」とされている理由は、副腎皮質の機能低下を生じるおそれがあるためです。外用薬であっても、広範囲にわたって長期間使用すると、成分が吸収されて全身に影響を及ぼすためです。「喘息発作を誘発するおそれ」は、アスピリン喘息など、非ステロイド性抗炎症成分に関する注意であって、ステロイドの長期連用の理由ではありません。
【「長期連用しないこと」とされる主な成分と理由をまとめる】
ステロイド性抗炎症成分 …… 副腎皮質の機能低下
グリチルリチン酸等 …… 偽アルドステロン症
アルミニウムを含む成分 …… アルミニウム脳症、アルミニウム骨症
外用の非ステロイド性抗炎症成分 ……
ほかに原因がある可能性
インドメタシン、フェルビナク等 ……
一定期間または一定回数使用しても改善しない場合
カフェイン、無水カフェイン等の眠気防止薬 ……
カフェインによる睡眠不足は、かえって業務等に支障を来すおそれがあるため
瀉下薬 …… 感受性の低下(いわゆる慣れ)を生じ、
習慣的に使用される傾向があるため
「成分ごとに理由が違う」という点が出題の急所です。成分と理由をばらばらに覚えず、必ず対にして記憶してください。
出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ
最終更新日
「医薬品の適正使用と安全対策」のほかの問題
- 令和5年度 第116問次の記述は、医薬品副作用被害救済制度の救済給付の支給対象範囲に関するものである。正しいも
- 令和6年度 第109問次の表は、ある解熱鎮痛薬に含まれている成分(一部抜粋)である。
- 令和7年度 第102問一般用医薬品の添付文書に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- 令和7年度 第115問間質性肺炎に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせは
- 令和4年度 第108問次の記述は、一般用医薬品の製品表示に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
- 令和5年度 第101問一般用医薬品の添付文書に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
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