次の記述は、乗物酔い防止薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第26問

次の記述は、乗物酔い防止薬の配合成分に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。a ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)を調節する作用を示す。b ジプロフィリンは、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。c スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は短い。d ジメンヒドリナートは、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として配合されている。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)と(c)です。 【(a)正しい ―― ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分】 ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分で、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示します。もともとは内耳障害によるめまいの治療に用いられていた成分です。  副作用として、頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常なまぶしさ、口渇  排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人は、  症状の悪化のおそれがあるため使用前に相談が必要 【(b)が誤り ―― ジプロフィリンは抗ヒスタミン成分ではありません】
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ジプロフィリンはキサンチン系の成分で、脳に軽い興奮を起こさせて、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる目的で配合されます。抗ヒスタミン成分ではありません。なお「専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分」に当たるのはジメンヒドリナート(ジフェンヒドラミンテオクル酸塩の別名)です。ジプロフィリンは中枢神経系を興奮させるため、てんかんの診断を受けた人や甲状腺機能亢進症の診断を受けた人は使用前に相談が必要です。 【(c)正しい ―― スコポラミンは効き目が速く持続は短い】 スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分で、乗物酔いによるめまい、吐きけ、頭痛を防止・緩和します。肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は短いという特徴があります。本問の記述は、この特徴をそのまま述べたもので正しい内容です。抗コリン作用による眠気、散瞳の副作用があるため、服用後は乗物や機械類の運転操作を避ける必要があります。 【(d)が誤り ―― ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分】 ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分で、延髄にある嘔吐中枢への刺激や、内耳の前庭における自律神経反射を抑える働きにより、乗物酔いによるめまい、吐きけを防止・緩和します。「脳に軽い興奮を起こさせて」という説明は、上で述べたとおりジプロフィリンのものです。(b)と(d)が入れ替えられている作りです。 【乗物酔い防止薬の成分を系統で整理】  抗めまい成分 …… ジフェニドール塩酸塩  抗ヒスタミン成分 …… ジメンヒドリナート、メクリジン塩酸塩、  プロメタジン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩  抗コリン成分 …… スコポラミン臭化水素酸塩水和物、ロートエキス  鎮静成分 …… ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素  キサンチン系 …… カフェイン、ジプロフィリン メクリジン塩酸塩は作用が現れるのが遅く持続時間が長いという、スコポラミンとは対照的な特徴があります。あわせて覚えてください。

出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ

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