次の記述は、全身的に現れる医薬品の副作用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。…
人体の働きと医薬品 第74問
次の記述は、全身的に現れる医薬品の副作用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。a アナフィラキシーは、生体の異物に対する遅延型アレルギー反応の一種である。b 偽アルドステロン症は複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがある。c 医薬品の副作用として現れる皮膚粘膜眼症候群は、発症機序が判明しており、発症の予測が可能である。d ステロイド性抗炎症薬により、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなり、易感染性をもたらすことがある。
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、d)
- (4)(c、d)
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(b)と(d)です。
【(a)が誤り ―― アナフィラキシーは即時型です】
アナフィラキシー(ショック)は、生体の異物に対する即時型アレルギー反応の一種です。「遅延型」ではありません。
アナフィラキシーの特徴
発症後の進行が非常に速い
顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚の痒み、蕁麻疹、
口唇や舌、手足の痺れ感、むくみ(浮腫)、吐きけ、顔面蒼白、手足の冷感、冷や汗、息苦しさ・胸苦しさなどが、通常は複数現れる
一旦発症すると病態は急速に進行することが多く、
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直ちに医師の診療を受ける必要がある
以前にその医薬品を使用した際にアレルギーを起こしたことがある人では、
特に起こるリスクが高い
【(b)正しい ―― 偽アルドステロン症と相互作用】
偽アルドステロン症は、複数の医薬品や、医薬品と食品との間の相互作用によって起きることがあります。グリチルリチン酸を含む医薬品と、甘味料としてグリチルリチン酸二カリウムが使われた食品を併せて摂ると、気づかないうちに摂取量が増えてしまう、といった場面が典型です。
偽アルドステロン症
体内にナトリウム(塩分)と水が貯留し、
体からカリウムが失われることによって生じる
副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず
起こることから、この名がある
症状は手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、こむら返り、
喉の渇き、手足の痺れ、頭痛、むくみ(浮腫)、体重増加など
小柄な人や高齢者で生じやすい
【(c)が誤り ―― 予測は極めて困難です】
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)は、発症機序の詳細が不明であり、発症を予測することは極めて困難とされています。「判明しており、予測が可能である」は明確な誤りです。
皮膚粘膜眼症候群
38度以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が、
比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、目などの粘膜に現れる
発生頻度は人口100万人あたり年間1人から6人
中毒性表皮壊死融解症(ライエル症候群)は
人口100万人あたり年間0.4人から1.2人
いずれも医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、
1か月以上経ってから起こることもある
【(d)正しい ―― ステロイドと易感染性】
ステロイド性抗炎症薬(副腎皮質ホルモンと共通する構造を持つ成分)を長期間または大量に使用すると、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなり、易感染性をもたらすことがあります。そのため、水痘、みずむし、たむし、化膿している患部には使用しないこととされています。
出典:登録販売者試験 令和3年度(北海道 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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