きず口等の殺菌消毒成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。…

主な医薬品とその作用 第47問

きず口等の殺菌消毒成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。a オキシドールの作用は持続的で、組織への浸透性は高い。b マーキュロクロムは、ヨードチンキと混合すると不溶性沈殿を生じて殺菌作用が低下する。c 消毒用エタノールの作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果である。d クロルヘキシジン塩酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。

正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(b)(d)の2つです。 【(a)が誤り ―― オキシドールは持続せず、浸透もしない】 オキシドール(過酸化水素水)の殺菌消毒作用は、過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化と、発生する酸素による泡立ちの物理的な洗浄効果によるものです。 その作用は持続性に乏しく、組織への浸透性も低いというのが特徴です。発生した酸素はすぐに逃げてしまうので、長く効き続けることはありません。設問は正反対のことを述べています。 なお、オキシドールは組織刺激性があるため、目の周りへの使用は避けることとされています。
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【(b)正しい ―― マーキュロクロムとヨードチンキ】 マーキュロクロム(赤チン)は、ヨードチンキと混合すると不溶性沈殿を生じて殺菌作用が低下します。混ぜてはいけない組合せとして覚えてください。マーキュロクロムは、一般細菌類の一部に効果がありますが、真菌、結核菌、ウイルスには効果がありません。水銀を含みますが、通常の使用における水銀中毒のおそれはほとんどありません。 【(c)が誤り ―― 説明がオキシドールのものになっている】 (c)に書かれている「過酸化水素の分解に伴って発生する活性酸素による酸化及び発生する酸素による泡立ちによる物理的な洗浄効果」は、いま述べたオキシドールの説明です。 本当の消毒用エタノールは、皮膚の脂質を溶かして浸透しやすくし、タンパク質を変性させることで、細菌、真菌、結核菌、ウイルスと幅広く殺菌消毒作用を示します。ただし皮膚刺激性が強いため、患部表面を軽く清拭するにとどめ、脱脂綿やガーゼに浸して患部に貼付することは避けることとされています。粘膜や目の周り、傷が深いときの使用も避けます。 【(d)正しい ―― クロルヘキシジンの守備範囲】 クロルヘキシジングルコン酸塩、クロルヘキシジン塩酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示しますが、結核菌やウイルスに対する作用はありません。 【殺菌消毒成分の守備範囲をまとめて】  アクリノール …… 黄色ブドウ球菌などの化膿菌に効く。   真菌、結核菌、ウイルスには効かない。黄色の色素で、衣類に付くと落ちにくい  ヨウ素系(ポビドンヨード、ヨードチンキ) …… 細菌、真菌、ウイルスに   広く効く。ただしアルカリ性になると殺菌力が低下するため、石けんと併用しない  ベンザルコニウム塩化物、セチルピリジニウム塩化物 …… 陽性界面活性成分。   一般細菌類、真菌類に効く。結核菌、ウイルスには効かない。   石けんと混ざると効果が低下する

出典:登録販売者試験 令和元年度(関西広域連合 公表問題)出典元ページ

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