医薬品のリスク評価に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
医薬品に共通する特性と基本的な知識 第22問
医薬品のリスク評価に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 投与量と効果又は毒性の関係は、薬物用量の増加に伴い、治療量から最小致死量を経て中毒量に至る。b 少量の医薬品の投与でも発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合がある。c 新規に開発される医薬品のリスク評価は、医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準であるGood Clinical Practice(GCP)に沿って毒性試験が厳格に実施されている。d 製造販売後の調査及び試験の実施の基準としてGood Laboratory Practice(GLP)が制定されている。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(b)だけです。
【(a)が誤り ―― 中毒量と最小致死量の順序が逆】
薬物用量を増やしていくと、次の順に移り変わります。
無作用量 効果の発現が検出されない量
最小有効量 効果が現れ始める量
治療量 治療に用いる量
中毒量 中毒症状が発現する量
最小致死量 死亡に至り始める量
致死量 死に至る量
設問は「治療量から最小致死量を経て中毒量に至る」としており、中毒量と最小致死量の順番が入れ替わっています。中毒が起きてから死に至るのであって、その逆ではありません。順序を問う出題はよくありますので、上の並びを一本の線として覚えてください。
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【(b)正しい ―― 少量でも重い害が出ることがある】
少量の投与であっても、発がん作用、胎児毒性、組織・臓器の機能不全を生じる場合があります。「量が少なければ安全」とは言えない、というのが医薬品のリスクを考えるうえでの出発点です。
【(c)が誤り ―― 非臨床試験の基準はGLP】
医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準は、GLP(優良試験所基準)です。設問が挙げるGCPは、ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準で、別のものです。
【(d)が誤り ―― 製造販売後の基準はGPSP】
製造販売後の調査および試験の実施の基準は、GPSPです。GLPではありません。
【4つの基準の整理】
GLP 非臨床試験(動物試験など)の安全性に関する基準
GCP ヒトを対象とする臨床試験の実施の基準
GPSP 製造販売後の調査及び試験の実施の基準
GVP 製造販売後の安全管理の基準
この4つは互いに入れ替えて出題されるのが定番です。臨床(クリニカル)のCがGCP、試験所(ラボラトリー)のLがGLP、製造販売後(ポストマーケティング)はGPSPとGVP、と頭文字で紐づけておくと取り違えません。
出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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