口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第71問

口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a ポビドンヨードが配合された含嗽薬は、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)を変色させることがある。b アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させることやその増殖を抑えることを目的として用いられる。c クロルヘキシジン塩酸塩は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して用いられる。d 日本薬局方収載の複方ヨード・グリセリンは、グリセリンにヨウ化カリウム、ヨウ素等を加えたもので、喉の患部に塗布して殺菌・消毒に用いられる。

正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(a)と(d)です。(b)と(c)は説明が入れ替わっています。 【(a)正しい ―― ポビドンヨードと銀の変色】 ポビドンヨードが配合された含嗽薬は、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)を変色させることがあります。 ヨウ素と銀が反応するためです。義歯や銀歯を入れている人には、店頭で一言添えられるとよい知識です。 ヨウ素系の殺菌消毒成分については、ほかに次の点が重要です。 ヨウ素は甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性があり、甲状腺疾患の診断を受けた人では使用する前に相談が必要
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妊娠中は、ヨウ素の一部が血液・胎盤関門を通過して胎児に移行する 母乳中に移行する ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると脱色を生じて殺菌作用が失われるため、そうした食品を摂取した直後の使用や混合は避けることが望ましい まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある 【(b)が誤り ―― アズレンは組織修復】 アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促すことを目的として用いられます。細菌を死滅させる成分ではありません。 設問(b)に書かれている「微生物を死滅させる、増殖を抑える」というのは殺菌消毒成分の説明で、(c)のクロルヘキシジンの内容です。 【(c)が誤り ―― クロルヘキシジンは殺菌消毒】 クロルヘキシジン塩酸塩(およびクロルヘキシジングルコン酸塩)は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させ、またはその増殖を抑えることを目的とする殺菌消毒成分です。組織修復成分ではありません。 クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬などでは、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがあります。また、口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため使用を避ける必要があります。 【(d)正しい ―― 複方ヨード・グリセリン】 日本薬局方収載の複方ヨード・グリセリンは、グリセリンにヨウ化カリウム、ヨウ素等を加えたもので、喉の患部に塗布して殺菌・消毒に用いられます。 いわゆるルゴール液です。うがい薬ではなく塗布して用いる点が特徴です。 【含嗽薬の使い方の注意】 用時水に希釈または溶解して用いるものが多く、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない 薬液を10~20mL程度口に含み、顔を上向きにして咽頭の奥まで薬液が行き渡るようにガラガラを繰り返してから吐き出し、それを数回繰り返すのが効果的なうがいの仕方とされる 口腔咽喉薬・含嗽薬は、局所的な作用を目的とするものであるが、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある 飲み込むことを意図していなくても、粘膜から吸収される。この点は繰り返し問われます。

出典:登録販売者試験 令和6年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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