筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
人体の働きと医薬品 第51問
筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 骨格筋の筋繊維を顕微鏡で観察すると横縞模様(横紋)が見られるが、平滑筋及び心筋には横縞模様(横紋)が見られない。b 骨格筋及び平滑筋は随意筋であり、心筋は不随意筋である。c 骨格筋の疲労とは、運動を続けることでグリコーゲンが減少し、酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象である。d 随意筋は体性神経系(運動神経)で支配されるのに対し、不随意筋は自律神経系に支配されている。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(c)と(d)です。
【(a)が誤り ―― 心筋にも横紋がある】
心筋には横縞模様(横紋)が見られます。横紋が見られないのは平滑筋だけです。
3種類の筋組織を、横紋の有無と随意か不随意かの2軸で整理してください。
骨格筋 横紋あり 随意筋 体性神経系(運動神経)が支配
平滑筋 横紋なし 不随意筋 自律神経系が支配
心筋 横紋あり 不随意筋 自律神経系が支配
心筋だけが「横紋あり・不随意筋」という組合せです。ここが唯一の例外なので、必ず狙われます。
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手引きも、「心筋は、心臓壁にある筋層を構成する筋組織で、骨格筋のような横縞模様があるが、不随意筋である」としています。
【(b)が誤り ―― 平滑筋は不随意筋】
随意筋は骨格筋だけです。平滑筋と心筋は不随意筋です。
随意筋 自分の意識どおりに動かすことができる筋肉
不随意筋 意識的にコントロールできない筋肉
平滑筋は、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布しています。自分の意思で腸を動かしたり血管を締めたりできないことから、不随意筋だと分かります。
【(c)正しい ―― 筋疲労の仕組み】
骨格筋の疲労とは、運動を続けることでグリコーゲンが減少し、酸素や栄養分の供給不足が起こるとともに、グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する現象です。
乳酸という語が出てきたら筋疲労、と結びつけてください。
なお、骨格筋は、収縮力が強いが、疲労しやすく、長時間の動作は難しいのに対し、平滑筋は、比較的弱い力で持続的に収縮する、心筋は、強い収縮力と持久力を兼ね備えている、という特徴の違いもあります。
【(d)正しい ―― 支配する神経】
随意筋は体性神経系(運動神経)で支配されるのに対し、不随意筋は自律神経系に支配されています。
体性神経系 随意運動、知覚等を担う → 随意筋(骨格筋)を支配
自律神経系 生命や身体機能の維持のため無意識に働いている機能を担う → 不随意筋(平滑筋、心筋)を支配
「自律」は自分で勝手に動く、つまり無意識のほう。この語感で覚えれば、体性神経系と取り違えることはありません。
【骨格筋に関する補足】
骨格筋は、収縮とともに関節を動かす
骨格筋が収縮することによって、体を動かすほか、姿勢を保持する
筋組織は、筋細胞(筋線維)と、それらをつなぐ結合組織からなる
筋組織は、その機能や形態によって、骨格筋、平滑筋、心筋に分類される
なお、筋組織は筋細胞と結合組織からできているのに対して、腱は結合組織のみでできているため、伸縮性はあまりありません。この点も出題されます。
出典:登録販売者試験 令和7年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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