内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)の配合成分とその配合目的に関する組合せのうち、正しいものはどれか。…
主な医薬品とその作用 第77問
内服アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む。)の配合成分とその配合目的に関する組合せのうち、正しいものはどれか。配合成分 配合目的a ケトチフェンフマル酸塩 - 交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげるb ヨウ化イソプロパミド - 鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えるc パンテノール - 皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンを補給するd グリチルリチン酸二カリウム - 肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(a、d)
- (4)(b、c)
- (5)(b、d)
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(b)と(c)です。
【(a)が誤り ―― ケトチフェンは抗ヒスタミン成分】
交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげるのは、プソイドエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分です。
ケトチフェンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分で、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑えます。(d)に書かれている説明が、本来ケトチフェンに当たるものです。
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この設問は、(a)と(d)の説明が入れ替えられている形になっています。組合せ問題では、こうした「たすきがけ」がよく使われます。
なお、プソイドエフェドリン塩酸塩については、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人では使用しないこと、依存性があること、指定濫用防止医薬品の指定成分であることを押さえてください。
【(b)正しい ―― ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分】
ヨウ化イソプロパミドは抗コリン成分で、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えます。
同じ働きをするものにベラドンナ総アルカロイドがあります。抗コリン成分ですから、排尿困難、口渇、便秘といった副作用と、緑内障・前立腺肥大の人への注意がついてまわります。
【(c)正しい ―― パンテノール】
パンテノール、パントテン酸カルシウムは、皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミン(ビタミンB5、パントテン酸)を補給することを目的として配合されます。
同じ目的で、ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩)、ビタミンB2(リボフラビン)、ニコチン酸アミド、ビタミンC(アスコルビン酸等)が配合されることもあります。
【(d)が誤り ―― グリチルリチン酸は抗炎症成分】
グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分で、皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されます。ヒスタミンの働きを抑えるわけではありません。
グリチルリチン酸については、大量に摂取すると偽アルドステロン症を生じるおそれがあり、むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧の診断を受けた人や高齢者では注意が必要です。カンゾウを含む医薬品との併用でも、グリチルリチン酸の総量が増えてしまう点に気をつけてください。
出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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