胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第83問
胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a 人参湯は、体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適すとされる。b 安中散は、体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎に適すとされる。c 平胃散は、体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のあるものの食べすぎによる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化不良、食欲不振に適すとされる。d 六君子湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、c)
- (4)(b、d)
- (5)(c、d)
正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(c)と(d)です。
この設問は、(a)と(b)の説明が入れ替えられています。人参湯と安中散はどちらも胃の不調に用いられるため、たすきがけの材料にされやすい組合せです。
【(a)が誤り ―― その説明は安中散】
安中散は、体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適すとされます。
構成生薬としてカンゾウを含みます。
【(b)が誤り ―― その説明は人参湯(理中丸)】
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人参湯(理中丸)は、体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎に適すとされます。
下痢や嘔吐を伴う虚弱な人という点が特徴です。構成生薬としてカンゾウを含みます。
【(c)正しい ―― 平胃散】
平胃散は、体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のあるものの食べすぎによる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化不良、食欲不振に適すとされます。
体力中等度以上である点が、他の3つと違います。構成生薬としてカンゾウを含みます。また、急性胃炎に用いる場合には、5〜6回服用しても症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談することとされています。
【(d)正しい ―― 六君子湯】
六君子湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされます。
まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることが知られており、構成生薬としてカンゾウを含みます。
【体力の目安で仕分ける】
平胃散 体力中等度以上
安中散 体力中等度以下
六君子湯 体力中等度以下
人参湯 体力虚弱
胃の漢方4つはすべてカンゾウを含みますので、偽アルドステロン症への注意は共通です。まず体力の目安で大づかみに仕分け、次に症状の特徴で絞り込むのが実戦的な解き方です。
出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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