浣腸薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第87問

浣腸薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになるため、連用しないこととされている。b グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告がある。c 注入剤(肛門から薬液を注入するもの)において半量等を使用する用法がある場合、残量を再利用すると感染のおそれがあるので使用後は廃棄する。d ビサコジルは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。

正答 (1)
正答は (1)。d が誤りです。 【(a)正しい ―― 連用しない】 浣腸薬は、繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになるため、連用しないこととされています。 浣腸薬は一般に、直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきとされている点も重要です。 【(b)正しい ―― グリセリンと血圧低下】 グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時に血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が現れるとの報告があります。
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そのため、高齢者や、心臓病の診断を受けた人では注意が必要です。また、痔出血の症状がある人では、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれや、腎不全を起こすおそれがあるため、使用前に医師等に相談することとされています。 【(c)正しい ―― 残量は廃棄する】 注入剤において半量等を使用する用法がある場合、残量を再利用すると感染のおそれがあるので、使用後は廃棄します。 一度肛門に挿入したものを取っておく、というのは衛生上あり得ません。 なお、注入剤の用法としては、薬液の放出部を肛門に差し込み、薬液だまりの部分を絞って、薬液を押し込むように注入すること、注入するときはゆっくりと押し込み、注入が終わったら放出部をゆっくりと抜き取ること、そして便意が強まるまでしばらく我慢することが挙げられます。すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分に得られないからです。また、薬液は人肌程度に温めておくと、不快感を生じることが少なくなります。 【(d)が誤り ―― それは炭酸水素ナトリウムの説明】 直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで、直腸を刺激する作用を期待して用いられるのは、炭酸水素ナトリウムです。 ビサコジルは大腸刺激性瀉下成分で、浣腸薬では坐剤として用いられ、直腸粘膜を刺激して排便を促します。 なお、炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤では、まれに重篤な副作用としてショックを生じることがある点にも注意してください。

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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