外皮用薬に含まれている痒み、腫れ、痛み等を抑える成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第92問
外皮用薬に含まれている痒み、腫れ、痛み等を抑える成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示す一方、好ましくない作用として末梢組織の免疫機能を低下させる作用も示す。b 非ステロイド性抗炎症成分のケトプロフェンが配合された外皮用薬は、使用期間中に限り、塗布部が紫外線に当たるのを避ける必要がある。c 血行促進成分のヘパリン類似物質は、血液凝固を抑える働きがあるため、出血しやすい人、出血が止まりにくい人、出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑症など)の診断を受けた人では、使用を避ける必要がある。d 皮膚表面に冷感刺激を与え、軽い炎症を起こして反射的な血管の拡張による患部の血行を促す効果を期待して、ノニル酸ワニリルアミドが配合されている場合がある。
- (1)(a、b)
- (2)(a、c)
- (3)(b、c)
- (4)(b、d)
- (5)(c、d)
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)と(c)です。
【(a)正しい ―― ステロイドは免疫機能を低下させる】
ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織(患部局所)における炎症を抑える作用を示す一方、好ましくない作用として末梢組織の免疫機能を低下させる作用も示します。
そのため、細菌、真菌、ウイルス等による皮膚感染(水痘(水疱瘡)、みずむし、たむし等)や、持続的な刺激感の副作用が現れることがあり、これらの疾患に対して使用してはいけません。感染を抑える力を弱めてしまうので、感染している患部に塗れば悪化するからです。
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また、ステロイド性抗炎症成分は広範囲に生じた皮膚症状や、慢性の湿疹・皮膚炎を対象とするものではありません。長期連用を避ける必要もあります。
【(b)が誤り ―― 使用後も当分の間】
非ステロイド性抗炎症成分のケトプロフェンが配合された外皮用薬は、使用している間だけでなく、使用後も当分の間、塗布部が紫外線に当たるのを避ける必要があります。「使用期間中に限り」ではありません。
ケトプロフェンは重篤な光線過敏症を起こすことがあり、その副作用は使用中又は使用後しばらくしてから現れることがあります。塗るのをやめたから大丈夫、とはならないのがここの要点で、繰り返し問われます。
ケトプロフェンについてはほかに、チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート、オキシベンゾン、オクトクリレンを含む製品(化粧品、サンスクリーン剤等)でアレルギー症状を起こしたことがある人では使用しないこと、喘息を起こしたことがある人では使用しないこと、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けることが押さえどころです。
【(c)正しい ―― ヘパリン類似物質と出血】
血行促進成分のヘパリン類似物質は、血液凝固を抑える働きがあるため、出血しやすい人、出血が止まりにくい人、出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑症など)の診断を受けた人では、使用を避ける必要があります。
ヘパリン類似物質には、血行促進作用のほか、抗炎症作用や保湿作用もあります。同じ注意が必要な成分にポリエチレンスルホン酸ナトリウムがあります。
【(d)が誤り ―― ノニル酸ワニリルアミドは温感】
ノニル酸ワニリルアミドは温感刺激成分です。冷感ではありません。
冷感刺激成分 メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油
温感刺激成分 カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、クロタミトン
温感刺激成分を主薬とする貼付剤は、貼付部位をこたつや電気毛布等の保温器具で温めると、強い痛みを生じたり、低温やけどを引き起こしたりするおそれがあります。また、入浴前後の使用は避けるべきとされ、入浴1時間前には剥がし、入浴後は皮膚のほてりが鎮まってから貼付することとされています。
出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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