消毒薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第99問

消毒薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬のうち、配合成分やその濃度等があらかじめ定められた範囲内である製品については、医薬部外品として流通することが認められている。b クロルヘキシジングルコン酸塩は塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。c イソプロパノールは結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。d 塩素系殺菌消毒成分は強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。

正答 (2)
正答は (2)。a と d が正しい記述です。 【(a)正しい ―― 医薬部外品として流通するもの】 手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬のうち、配合成分やその濃度等があらかじめ定められた範囲内である製品については、医薬部外品として流通することが認められています。 ただし、これは人体に使うものに限った話です。器具等の殺菌・消毒を併せて目的とする製品や、手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とするもののうち定められた範囲を超えるものは医薬品として扱われます。さらに、専ら器具、設備等の殺菌・消毒を目的とするものは医薬部外品としては認められていません。
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【(b)が誤り ―― それは有機塩素系の説明】 塩素臭や刺激性、金属腐食性が比較的抑えられており、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多いのは、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、トリクロロイソシアヌル酸等の有機塩素系殺菌消毒成分です。 クロルヘキシジングルコン酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示しますが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はありません。なお、(c)に書かれている説明は、本来クレゾール石ケン液に当たるものです。 【(c)が誤り ―― イソプロパノールはウイルスにも効く】 イソプロパノールは、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示します。「大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない」というのは誤りです。 ただし、ウイルスに対する不活性効果は、エタノールよりも低いとされています。効かないのではなく、エタノールより弱いというのが正確な理解です。この微妙な差を突いてきますので注意してください。 なお、アルコール分が高濃度に含まれる製品については、脱脂による肌荒れを起こしやすいこと、粘膜面や目の周り、傷がある部分への使用は避けること、揮発性で引火しやすいこと、広範囲に長時間使用する場合には、蒸気の吸引にも留意することが押さえどころです。 【(d)正しい ―― 塩素系は人体には使わない】 次亜塩素酸ナトリウム、サラシ粉等の塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力により、一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示しますが、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられません。 塩素系については、金属腐食性があること、プラスチックやゴム製品を劣化させること、漂白作用があるため、毛、絹、ナイロン、アセテート、ポリウレタン、色・柄物等には使用を避けること、そして酸性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生するため、混ざらないよう注意することが重要です。

出典:登録販売者試験 令和8年度(群馬県 公表問題)出典元ページ

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