外皮系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。…
人体の働きと医薬品 第29問
外皮系に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。ア 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のセラミド(リン脂質の一種)でできた板状の角質細胞と、タンパク質(ケラチン)を主成分とする細胞間脂質で構成されており、皮膚のバリア機能を担っている。イ メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。ウ 皮膚の色は、表皮や真皮に沈着したメラニン色素によるものであるが、毛の色についてはメラニン色素の量による影響を受けない。エ 汗腺には、アポクリン腺とエクリン腺の二種類があり、アポクリン腺は手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布する。
- (1)ア: 正 イ: 正 ウ: 誤 エ: 正
- (2)ア: 正 イ: 誤 ウ: 正 エ: 誤
- (3)ア: 正 イ: 誤 ウ: 誤 エ: 正
- (4)ア: 誤 イ: 正 ウ: 誤 エ: 誤
- (5)ア: 誤 イ: 誤 ウ: 正 エ: 正
正答 (4)
正答は (4)。正しいのは(イ)だけです。
【(ア)が誤り ―― ケラチンとセラミドが入れ替わっている】
正しくは次のとおりです。
角質細胞 …… 細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)で
できた板状の細胞。
細胞間脂質 …… その角質細胞の間を埋めるセラミド
(リン脂質の一種)。
設問はこの2つを入れ替えています。角質層は、この「れんが(角質細胞)とモルタル(細胞間脂質)」の構造で皮膚のバリア機能を担っています。
覚え方 …… ケラチンは爪や毛の主成分でもある丈夫なタンパク質。
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セラミドは保湿成分として化粧品でおなじみの脂質。
タンパク質と脂質、どちらがどちらかを性質から思い出せます。
【(イ)正しい ―― メラニン色素の産生と役割】
メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚の組織を防護します。紫外線を浴びる量が増えるとメラニンの生成が活発になり、過剰に産生されると、シミやそばかすとして沈着します。
【(ウ)が誤り ―― 毛の色もメラニン色素で決まる】
皮膚の色がメラニン色素によることは正しいのですが、毛の色もメラニン色素の量によって決まります。毛球にあるメラノサイトで産生されたメラニンが毛母細胞に受け渡され、毛に取り込まれることで色がつきます。加齢などでこの働きが低下すると白髪になります。
【(エ)が誤り ―― アポクリン腺とエクリン腺が逆】
アポクリン腺(体臭腺) …… 腋窩(わきのした)など、
特定の部位にのみ分布します。
エクリン腺 …… 全身に分布し、
手のひらなど毛根がないところにもあります。
設問は、エクリン腺の説明をアポクリン腺に付け替えています。「汗をかくといえば手のひら、それはエクリン腺」と押さえてください。なお、体温調節のための発汗は全身のエクリン腺で起こり、精神的緊張による発汗は手のひらや足の裏、脇の下などで起こります。
出典:登録販売者試験 令和元年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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