以下の成分を含有する一般用医薬品の添付文書中、「相談すること」の項に記載されている「次の診断を受けた人」の項に掲げる基礎…

医薬品の適正使用と安全対策 第41問

以下の成分を含有する一般用医薬品の添付文書中、「相談すること」の項に記載されている「次の診断を受けた人」の項に掲げる基礎疾患と、相談しなければならない理由について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。成分 「次の診断を受けた人」の項に記載されている基礎疾患等 相談しなければならない理由ア セミアルカリプロティナーゼ 甲状腺疾患 ヨウ素の体内摂取が増える可能性があり、甲状腺疾患の治療に影響を及ぼすおそれがあるため。イ グリチルリチン酸二カリウム 高血圧 大量に使用するとナトリウム貯留、カリウム排泄促進が起こり、むくみ(浮腫)等の症状が現れ、高血圧を悪化させるおそれがあるため。ウ トラネキサム酸(内服) 血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓静脈炎等)、血栓症を起こすおそれのある人 生じた血栓が分解されにくくなるため。エ メチルエフェドリン塩酸塩 腎臓病 むくみ(浮腫)、循環体液量の増加が起こり、腎臓病を悪化させるおそれがあるため。

正答 (3)
正答は (3)。正しい組み合わせは(イ)と(ウ)です。 【(ア)が誤り ―― ヨウ素の話は別の成分】 「ヨウ素の体内摂取が増える可能性があり、甲状腺疾患の治療に影響を及ぼすおそれがある」のは、ポビドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素などのヨウ素系殺菌消毒成分です。 セミアルカリプロティナーゼの正しい注意 ……  タンパク質分解酵素であり、血液凝固因子を分解する働きもあるため、出血傾向のある人では出血を助長するおそれがあります。  また、肝臓病の診断を受けた人への注意もあります。  甲状腺疾患やヨウ素とは結びつきません。
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ヨウ素と甲状腺 ……  ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料になります。  そのため、バセドウ病や橋本病などの甲状腺疾患の治療を受けている人では、治療薬の効果に影響が出るおそれがあります。 【(イ)正しい ―― グリチルリチン酸二カリウムと高血圧】 グリチルリチン酸二カリウムを大量に使用すると、ナトリウム貯留、カリウム排泄促進が起こり、むくみ(浮腫)等の症状が現れ、高血圧を悪化させるおそれがあります。 正体は偽アルドステロン症 ……  体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、カリウムが失われる病態です。  手足の脱力、血圧上昇、筋肉痛、こむら返り、だるさ、しびれ、むくみなどが現れます。 相談が必要な人 ……  むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧の診断を受けた人、および高齢者。 摂取量の目安 ……  1日の摂取量がグリチルリチン酸として40ミリグラム以上となる製品は、長期連用を避けることとされています。  また、200ミリグラムを超えないよう  用量が定められています。  カンゾウ(甘草)を含む製剤も同じ注意が必要で、かぜ薬、胃腸薬、鎮咳去痰薬など  幅広く配合されているため、重複摂取に注意してください。 【(ウ)正しい ―― トラネキサム酸と血栓】 トラネキサム酸(内服)は、生じた血栓が分解されにくくなるため、血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎等)、血栓症を起こすおそれのある人は相談することとされています。 仕組み ……  トラネキサム酸は、凝固した血液を溶解されにくくする働きがあります。  止血の目的で用いられるのは、そのためです。  裏を返せば、すでに血栓がある人には都合が悪いわけです。 【(エ)が誤り ―― 理由が別の成分のもの】 「むくみ(浮腫)、循環体液量の増加が起こり、腎臓病を悪化させるおそれがある」という理由は、グリチルリチン酸二カリウム、カンゾウ等に当てはまるものです。 メチルエフェドリン塩酸塩の正しい注意 ……  アドレナリン作動成分であり、交感神経系を興奮させるため、心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人は相談が必要です。  また、依存性があり、濫用等のおそれのある医薬品に指定されています。 腎臓病で相談が必要な主な成分  酸化マグネシウム等のマグネシウム含有成分、   硫酸ナトリウム ……   無機塩類の排泄が遅れ、体内貯留するため。  グリチルリチン酸二カリウム、カンゾウ ……   むくみ、循環体液量の増加。  スクラルファート、アルジオキサ等の   アルミニウム含有成分 ……   アルミニウム脳症、アルミニウム骨症。  制酸成分を主体とする胃腸薬  プソイドエフェドリン塩酸塩

出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ

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