次の表は、あるかぜ薬に含まれている成分の一覧である。…
主な医薬品とその作用 第62問
次の表は、あるかぜ薬に含まれている成分の一覧である。9 錠中アセトアミノフェン 900 mgクロルフェニラミンマレイン酸塩 7.5 mgデキストロメトルファン臭化水素酸塩 48 mgdl-メチルエフェドリン塩酸塩 60 mgヘスペリジン 45 mgカンゾウエキス(カンゾウ750mg に相当) 187.5 mgショウキョウ末 150 mg無水カフェイン 75 mgこの医薬品に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。ア クロルフェニラミンマレイン酸塩は、抗ヒスタミン作用を有し、くしゃみや鼻汁を抑える作用を示す。イ デキストロメトルファン臭化水素酸塩は、咳を抑える作用を示す。ウ ヘスペリジンは、疲労回復作用のあるビタミンB1であり、痰の排出を容易にする作用を示す。エ かぜ薬は、細菌やウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除いたりすることにより、咳や発熱などの諸症状の緩和を図るものである。
- (1)(ア、イ)
- (2)(ア、エ)
- (3)(イ、ウ)
- (4)(ウ、エ)
正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(ア)と(イ)です。
【配合成分の役割を確認する】
アセトアミノフェン …… 解熱鎮痛成分。
主に中枢作用によって熱を下げ、痛みを鎮めます。
抗炎症作用はほとんどなく、胃腸障害は比較的少ないとされますが、重篤な肝障害を生じることがあります。
クロルフェニラミンマレイン酸塩 …… 抗ヒスタミン成分。
デキストロメトルファン臭化水素酸塩 ……
非麻薬性の鎮咳成分。
メチルエフェドリン塩酸塩 ……
アドレナリン作動成分。
鼻粘膜の充血を和らげ、気管支を拡げます。
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ヘスペリジン …… ビタミン様物質。
ビタミンCの吸収を助ける等の作用があるとされます。
カンゾウ(グリチルリチン酸) …… 抗炎症成分。
偽アルドステロン症に注意します。
ショウキョウ …… ショウガ科のショウガの根茎。
発汗を促して解熱を助けるほか、健胃作用も。
無水カフェイン ……
解熱鎮痛成分の鎮痛作用を増強するほか、中枢神経系を刺激して頭をすっきりさせる目的で配合されます。
【(ア)正しい ―― クロルフェニラミンマレイン酸塩】
抗ヒスタミン作用を有し、くしゃみや鼻汁を抑える作用を示します。
【(イ)正しい ―― デキストロメトルファン臭化水素酸塩】
咳を抑える作用を示します。延髄の咳嗽中枢に作用する非麻薬性の鎮咳成分です。
【(ウ)が誤り ―― ヘスペリジンはビタミンB1ではない】
ヘスペリジンはビタミン様物質の一つであり、ビタミンB1ではありません。また、痰の排出を容易にする作用を持つ成分でもありません。
ヘスペリジンの正しい説明 ……
ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があるとされ、かぜ薬では、皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンとして配合されている場合があります。
柑橘類の果皮に多く含まれる成分です。
かぜ薬に配合されるビタミン成分
ビタミンC(アスコルビン酸等) ……
粘膜の健康維持・回復。
ビタミンB2(リボフラビン等) ……
同上。
ビタミンB1(チアミン硝化物等) ……
疲労回復。
ヘスペリジン …… ビタミン様物質。
アミノエチルスルホン酸(タウリン) ……
滋養強壮。
痰の排出を容易にする成分 ……
去痰成分(グアイフェネシン、ブロムヘキシン塩酸塩等)です。
【(エ)が誤り ―― かぜ薬は対症療法薬】
かぜ薬は、ウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除いたりするものではありません。諸症状の緩和を図る対症療法薬です。
手引きの記述 ……
「かぜ薬(総合感冒薬)は、かぜの症状緩和のために使用される医薬品の総称であり、ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではなく、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それらの諸症状の緩和を図る
対症療法薬である」。
かぜとは ……
主としてウイルスが鼻や喉などに感染して起こる
上気道の急性炎症の総称であり、通常は数日から1週間程度で自然寛解し、予後は良好です。
原因となるウイルスは200種類を超えるとされ、細菌の感染や、まれにアレルギーのような非感染性の要因による
こともあります。
「かぜ」と「インフルエンザ(流行性感冒)」は別のものであり、インフルエンザは感染力が強く、重症化しやすいため区別して扱われます。
安静にして休養をとり、水分や栄養の補給を十分に行うことが基本である、という助言ができるようにしておきましょう。
出典:登録販売者試験 令和2年度(福岡県 公表問題)出典元ページ
最終更新日
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