全身的に現れる医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。…

人体の働きと医薬品 第36問

全身的に現れる医薬品の副作用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。a ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する遅延型のアレルギー反応の一種である。b 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)を発症する可能性がある医薬品は限られており、発症を予測しやすい。c 中毒性表皮壊死融解症(TEN)は、38℃以上の高熱を伴って、広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10%以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められる。d 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。

正答 (5)
正答は (5)。正しいのは(c)(d)の2つです。 【(a)が誤り ―― ショックは「即時型」】 ショック(アナフィラキシー)は生体異物に対する即時型のアレルギー反応です。遅延型ではありません。 特徴 …… 発生後の進行が非常に速く、一般に、顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚のかゆみ、蕁麻疹、むくみ、吐きけ、顔面蒼白、手足のしびれ感、頻脈、冷や汗、息苦しさ、胸苦しさなどが現れ、発症後の進行が非常に速やか(通常は2時間以内に急変する)です。 以前にその医薬品でアレルギーを起こしたことがある人で起こる可能性が高くなります。
解説の続きをみる続きを閉じる
【(b)が誤り ―― 予測は極めて困難】 皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)は、発症機序の詳細が不明であり、また、多くの医薬品で発生する可能性があるため、発症の予測は極めて困難です。「限られており、予測しやすい」という記述は正反対です。 【(c)正しい ―― 中毒性表皮壊死融解症の症状】 38度以上の高熱を伴って、広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10パーセント以上に火傷のような水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められます。両者は関連のある病態で、中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられています。 【(d)正しい ―― 肝機能障害の2つの型】 医薬品による肝機能障害は次の2つに大別されます。 中毒性 …… 有効成分やその代謝物の直接的な肝毒性が原因 アレルギー性 …… 有効成分に対する抗原抗体反応が原因 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、全身の倦怠感、発熱、発疹、皮膚のかゆみ、吐きけなどが現れます。軽度では自覚症状がなく、検査値の異常で初めて分かることも多いものです。

出典:登録販売者試験 令和3年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

この問題と解説は当サイトの責任で掲載しています。解説は神奈川県の見解ではありません。内容について、神奈川県へのお問い合わせはできません。

最終更新日

この回を通しで解く この分野を年度横断で解く

「人体の働きと医薬品」のほかの問題

  1. 令和5年度 第36問皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)及び中毒性表皮壊死融解症(TEN)に
  2. 令和6年度 第29問骨格系及び筋組織に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  3. 令和7年度 第22問肝臓及び胆嚢に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
  4. 令和7年度 第35問医薬品の副作用として現れる全身的な症状等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはど
  5. 令和4年度 第28問循環器系に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
  6. 令和5年度 第21問消化器系に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

問題文・解答の修正依頼

スポンサーリンク