皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)及び中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する次の記述の正誤について、正…
人体の働きと医薬品 第36問
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)及び中毒性表皮壊死融解症(TEN)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 皮膚粘膜眼症候群は、発症機序の詳細が不明であり、また、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、発症の予測は極めて困難である。b 皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。c 皮膚粘膜眼症候群又は中毒性表皮壊死融解症の前兆として、両眼に現れる急性結膜炎(結膜が炎症を起こし、充血、目やに、流涙、痒み、腫れ等を生じる病態)は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日~1日程度先行して生じることが知られている。d 皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多く、1ヶ月以上経ってから起こることはない。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
- (2)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 正 c: 正 d: 誤
- (4)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
正答 (3)
正答は (3)。正しいのは(a)(b)(c)です。
【(a)正しい ―― 予測は極めて困難】
皮膚粘膜眼症候群は、発症機序の詳細が不明であり、また、発症の可能性がある医薬品の種類も多いため、発症の予測は極めて困難です。
発生頻度 …… 皮膚粘膜眼症候群は人口100万人当たり年間1人から6人、中毒性表皮壊死融解症は人口100万人当たり年間0.4人から1.2人と発生は非常にまれですが、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがあります。
また、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器等に障害が残ることがあります。
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【(b)正しい ―― 症状】
38度以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態です。
中毒性表皮壊死融解症との関係 ……
中毒性表皮壊死融解症は、38度以上の高熱を伴って広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の10パーセント以上に火傷様の水疱、皮膚の剥離、びらん等が認められます。
症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型と考えられています。
【(c)正しい ―― 前兆としての急性結膜炎】
両眼に現れる急性結膜炎は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日から1日程度先行して生じることが知られています。早期発見の重要な手がかりになります。
【(d)が誤り ―― 1か月以上経ってから起こることもある】
原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いのですが、1か月以上経ってから起こることもあります。「起こることはない」という言い切りが誤りです。
出典:登録販売者試験 令和5年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ
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