胃や腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…

主な医薬品とその作用 第73問

胃や腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 安中散は、体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされる。b 大黄甘草湯は、体力に関わらず使用でき、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に適すとされる。c 構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤では、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。d 六君子湯は、まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。

正答 (1)
正答は (1)。(a)(b)(c)(d)のすべてが正しい記述です。 【(a)正しい ―― 安中散】 体力中等度以下で、腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適するとされます。カンゾウを含みます。 胃の不調に用いる処方の整理 …… 安中散は体力中等度以下。 人参湯(理中丸)は体力虚弱で手足が冷えやすいもの。 平胃散は体力中等度以上で食べ過ぎによる胃のもたれ。 六君子湯は体力中等度以下で胃腸が弱く貧血性で手足が冷えやすいもの。
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【(b)正しい ―― 大黄甘草湯】 体力に関わらず使用でき、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔などの症状の緩和に適すとされます。ダイオウとカンゾウの両方を含みます。 【(c)正しい ―― ダイオウと授乳】 構成生薬にダイオウを含む漢方処方製剤では、吸収された成分の一部が乳汁中に移行し、乳児に下痢を生じるおそれがあります。そのため、母乳を与える女性では使用を避けるか、使用期間中の授乳を避ける必要があります。 ダイオウを含む主な処方 …… 大黄甘草湯、大黄牡丹皮湯、麻子仁丸、桃核承気湯、防風通聖散、三黄瀉心湯、乙字湯、茵蔯蒿湯、響声破笛丸(含まないものもある)、柴胡加竜骨牡蛎湯(含むものがある)。 【(d)正しい ―― 六君子湯と肝機能障害】 六君子湯では、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることが知られています。カンゾウを含むため、偽アルドステロン症にも注意が必要です。

出典:登録販売者試験 令和5年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ

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