小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せ…
主な医薬品とその作用 第68問
小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 小児鎮静薬は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。b 小児鎮静薬として使用される漢方処方製剤は、作用が穏やかであるため、生後3ヶ月未満の乳児にも使用できる。c 小建中湯を乳幼児に使用する場合は、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるので、特に留意する必要がある。d ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の角を基原とする生薬で、鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して、小児の疳を適応症とする生薬製剤に用いられる。
- (1)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (2)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 正
- (5)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)です。
【(a)正しい ―― 体質の改善を主眼とする】
小児鎮静薬は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがあります。
ただし ……
柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏を小児の夜泣きに用いる場合は、1週間位服用しても症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して専門家に相談する必要があります。
【(b)が誤り ―― 生後3ヶ月未満には使わない】
漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。
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なぜか ……
乳児は医師の診療を受けることが優先されるべきであり、一般用医薬品による対処は最小限にとどめるのが望ましいとされています。
「作用が穏やかだから
乳児にも使える」とはなりません。
【(c)正しい ―― 小建中湯とグリチルリチン酸】
小建中湯を乳幼児に使用する場合は、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるので、特に留意する必要があります。
なぜか ……
小建中湯はカンゾウを比較的多量に含有します。
乳幼児では体重が小さいため、同じ量を飲んでも体重あたりの摂取量が大きくなります。
偽アルドステロン症を生じるおそれがあります。
小建中湯とは ……
体力虚弱で、疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え、頻尿及び多尿などを伴うものの小児虚弱体質、疲労倦怠、神経質、小児夜尿症、夜なきに適すとされます。
【(d)が誤り ―― ジャコウは角ではない】
ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香腺分泌物を基原とする生薬です。角ではありません。
角を基原とする生薬 ……
ロクジョウです。
シカ科のCervus nippon等の雄鹿の角化していない幼角を基原とします。
作用も違う ……
ジャコウ …… 強心作用のほか、
呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる。
緊張や興奮を鎮め、血液の循環を促す
ジンコウ …… 鎮静、健胃、強壮
設問はジンコウの作用をジャコウに当て、さらにロクジョウの基原を当てています。
出典:登録販売者試験 令和7年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ
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