鼻に用いる薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。…
主な医薬品とその作用 第88問
鼻に用いる薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。a 鼻粘膜が腫れてポリープ(鼻茸)となっている場合には、一般用医薬品の点鼻薬の使用が適当である。b 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎並びに蓄膿症である。c セチルピリジニウム塩化物は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合されている。d クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合される。
- (1)a: 正 b: 誤 c: 誤 d: 誤
- (2)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 誤
- (3)a: 誤 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 正
- (5)a: 誤 b: 誤 c: 誤 d: 誤
正答 (4)
正答は (4)。(d)だけが正しい記述です。
【(a)が誤り ―― ポリープには適さない】
鼻粘膜が腫れてポリープ(鼻茸)となっている場合には、医療機関における診療が必要です。一般用医薬品の点鼻薬の使用は適当ではありません。
受診を勧める場面 ……
一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬は、対症療法薬です。
副鼻腔炎、蓄膿症、鼻茸のように背景に別の病態がある場合は、それを治す必要があります。
【(b)が誤り ―― 副鼻腔炎・蓄膿症は範囲外】
一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎であり、蓄膿症等の慢性のものは対象になりません。
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つまり ……
急性又はアレルギー性の鼻炎に「伴う」副鼻腔炎は範囲内ですが、慢性の蓄膿症は範囲外です。
慢性鼻炎も同じ ……
慢性鼻炎は一般用医薬品の対応範囲ではありません。
【(c)が誤り ―― これは局所麻酔成分の役割】
鼻粘膜の過敏性や痛みや痒みを抑えることを目的として配合されるのはリドカイン、リドカイン塩酸塩等の局所麻酔成分です。
セチルピリジニウム塩化物とは ……
殺菌消毒成分で、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として配合されます。
ほかの殺菌消毒成分 ……
ベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物。
これらは陽性界面活性成分で、黄色ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌又はカンジダ等の真菌類に対する
殺菌消毒作用を示しますが、結核菌やウイルスには効果がありません。
【(d)正しい ―― クロモグリク酸ナトリウム】
肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合されます。
使用上の注意 ……
アレルギー性でない
鼻炎や副鼻腔炎には効果がありません。
医療機関で減感作療法等の治療を受けている人は使用前に医師又は薬剤師に相談します。
まれに重篤な副作用としてアナフィラキシーを生じることがあります。
効果が現れるまで ……
3日間使用して症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けます。
出典:登録販売者試験 令和7年度(神奈川県 公表問題)出典元ページ
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