腸の薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第32問

腸の薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a ベルベリンは、生薬のオウバクやオウレンの中に存在する物質のひとつであり、抗菌作用のほか、抗炎症作用も併せ持つとされる。b 木クレオソートは、瀉下作用のほか、局所麻酔作用もあるとされる。c 乳酸カルシウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合されている場合がある。d ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、大腸への刺激作用を示すようになる。

正答 (5)
正答は (5)。組み合わせは a 正、b 誤、c 正、d 正 です。 【(a)正しい ―― ベルベリンは生薬由来の成分】 ベルベリンは、生薬のオウバク(キハダの樹皮)やオウレン(オウレンの根茎)に含まれる物質のひとつです。腸内殺菌成分として用いられ、抗菌作用のほか抗炎症作用も併せもつとされています。 止瀉薬ではベルベリン塩化物、タンニン酸ベルベリンとして配合されます。タンニン酸ベルベリンは、腸内でタンニン酸(収斂作用)とベルベリン(抗菌作用)に分かれて、それぞれの働きを示します。 なお、オウバクやオウレンは健胃薬としても使われる生薬です。同じ生薬が目的によって使い分けられる例として押さえておきましょう。
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【(b)が誤り ―― 木クレオソートは下剤ではない】 木クレオソートは、過剰な腸管の運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉成分です。つまり下痢を止める側の成分であって、便を出させる瀉下成分ではありません。ここが誤りです。 また、局所麻酔作用もあるとされ、歯にできた穴に詰めて歯痛を鎮める用途にも使われます。後半の記述自体は正しい内容です。 なお、医薬品として使用されるのは木材を原料とする木クレオソートで、石炭を原料とする石炭クレオソートは発がん性のおそれがあり、医薬品としては使用できません。あわせて確認しておいてください。 【(c)正しい ―― カルシウムは吸着成分】 腸管内の異常発酵などによって生じた有害な物質を吸着させる目的で配合される成分を、吸着成分といいます。次のものが該当します。 炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム 乳酸カルシウム、リン酸水素カルシウム 天然ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウム カオリン、薬用炭 乳酸カルシウムもこの仲間ですので、記述は正しい内容です。 【(d)正しい ―― 大腸で初めて働く仕組み】 ピコスルファートナトリウムは、胃や小腸では分解されず、大腸に生息する腸内細菌によって分解されて、はじめて大腸への刺激作用を示します。目的の場所まで効き目を届かせる、よくできた仕組みです。 同じ大腸刺激性瀉下成分として、ビサコジルもあわせて覚えておきましょう。ビサコジルは腸溶性の製剤(腸溶錠)になっていることが多く、胃で溶けてしまわないよう、服用前後1時間以内は制酸成分を含む胃腸薬の服用や牛乳の摂取を避けるとされています。胃の中がアルカリ性に傾くと腸溶性の膜が溶けてしまうためです。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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