胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第33問

胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a メチルベナクチジウム臭化物は、抗コリン作用により、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)を鎮めること(鎮痛鎮痙)のほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられる。b パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用と、胃液分泌を抑える作用を示す。c オキセサゼインは、消化管の粘膜及び平滑筋に対する麻酔作用による鎮痛鎮痙の効果を期待して配合されている場合がある。d ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が遅くなるおそれがある。

正答 (2)
正答は (2)。正しいのは(a)(c)の2つです。 胃腸鎮痛鎮痙薬は、胃腸の過剰な動き(痙攣)を抑えて痛みを鎮める薬です。成分は大きく3つに分かれます。 抗コリン成分 …… 副交感神経の働きを抑える。メチルベナクチジウム臭化物、ブチルスコポラミン臭化物、ロートエキスなど パパベリン塩酸塩 …… 抗コリン成分ではなく、平滑筋に直接働く 局所麻酔成分 …… 感覚を麻痺させて痛みを抑える。オキセサゼイン、アミノ安息香酸エチルなど 【(a)正しい ―― 抗コリン成分の守備範囲】 メチルベナクチジウム臭化物は抗コリン成分で、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、癪)を鎮める鎮痛鎮痙のほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられます。抗コリン作用は胃液の分泌も抑えるためです。
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抗コリン成分に共通する注意点は必ず覚えてください。 緑内障 …… 眼圧が上がり、症状を悪化させるおそれ 前立腺肥大による排尿困難 …… 尿が出にくくなる 散瞳 …… 目がかすむ、まぶしく感じる。乗物や機械の運転を避ける 口渇、便秘、動悸 …… 日常的に現れやすい副作用 【(b)が誤り ―― パパベリンは胃液分泌を抑えない】 パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮めます。しかし、抗コリン成分とは異なり、胃液分泌を抑える作用はありません。ここが誤りです。 その一方で、眼圧を上昇させる作用はあるため、緑内障の診断を受けた人では使用前に相談が必要です。「抗コリン成分ではないのに緑内障には注意」という、ややこしい成分として狙われますので、しっかり区別しておきましょう。 【(c)正しい ―― オキセサゼインは局所麻酔成分】 オキセサゼインは、消化管の粘膜および平滑筋に対する麻酔作用によって鎮痛鎮痙の効果を示します。加えて、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使われます。 ただし、妊婦や15歳未満の小児では使用を避けることとされています。安全性が確立していないためです。 【(d)が誤り ―― 乳児の脈は「速く」なる】 ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して、乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあります。問題文は「遅くなる」としていますので誤りです。 ロートエキスも抗コリン成分ですから、体の中では交感神経が優位になったときと似た反応が起こる、と考えれば「速くなる」と導けます。あわせて、母乳が出にくくなるおそれもある点を覚えておいてください。

出典:登録販売者試験 令和5年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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