解熱鎮痛薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。…

主な医薬品とその作用 第24問

解熱鎮痛薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。a イブプロフェンは、消化管に広範に炎症を生じる疾患である胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎又はクローン病の既往歴がある人では、それら疾患の再発を招くおそれがある。b イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用が比較的強く、抗炎症作用も強いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることはない。c アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少なく、空腹時に服用できる製品もあるが、食後の服用が推奨されている。d アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む。)が配合された一般用医薬品には、内服薬のほか、専ら小児の解熱に用いる坐薬もある。

正答 (1)
正答は (1)。正しいのは(a)(c)の2つです。 【(a)正しい ―― イブプロフェンと消化管の疾患】 イブプロフェンは、消化管に広範に炎症を生じる疾患である胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎又はクローン病の既往歴がある人では、それら疾患の再発を招くおそれがあります。記述のとおりです。 イブプロフェンはプロスタグランジンの産生を抑えることで炎症や痛みを抑えますが、プロスタグランジンには胃粘膜を保護する働きもあります。その働きまで抑えてしまうために、胃腸障害が起こりやすくなるわけです。 イブプロフェンについては、ほかに次の点も問われます。
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一般用医薬品では、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も使用しない 出産予定日12週以内の妊婦は使用しない まれに重篤な副作用として、無菌性髄膜炎、肝機能障害、腎障害を生じることがある 全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病のある人では、無菌性髄膜炎を生じやすい 【(b)が誤り ―― 抗炎症作用は「弱い」】 イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いものの、抗炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されます。 問題文は「抗炎症作用も強いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることはない」としており、二重に誤っています。 イソプロピルアンチピリンは、現在、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分です。ピリン疹と呼ばれる薬疹を生じたことがある人は使用してはいけません。 ピリン系 …… イソプロピルアンチピリン ピリン系ではない …… アスピリン、サザピリン、サリチルアミド、エテンザミド、アセトアミノフェン、イブプロフェン 「アスピリンはピリン系ではない」という点が、名前から誤解されやすい定番の引っかけです。 【(c)正しい ―― アセトアミノフェンは食後服用が推奨】 アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらす成分で、末梢における抗炎症作用は期待できません。そのため、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少なく、空腹時に服用できる製品もありますが、食後の服用が推奨されています。記述のとおりです。 「空腹時に服用できる製品もある」けれども「食後の服用が推奨されている」という、やや控えめな書き方がそのまま正しい表現です。 アセトアミノフェンについては、まれに重篤な副作用として、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、急性汎発性発疹性膿疱症、間質性肺炎、腎障害、肝機能障害を生じることがあります。 また、内服薬のほか、専ら小児の解熱に用いる坐薬に配合されている場合もあります。坐薬と内服薬を併用しないよう注意が必要です。 【(d)が誤り ―― アスピリンに小児用の坐薬はない】 アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む)は、一般用医薬品では、15歳未満の小児に対して、いかなる場合も使用してはなりません。したがって、専ら小児の解熱に用いる坐薬は存在しません。 理由は、ライ症候群の発生との関連性が示唆されているためです。水痘(水疱瘡)やインフルエンザにかかっている15歳未満の小児では、特に注意が必要とされています。 専ら小児の解熱に用いる坐薬に配合されるのは、(c)で見たアセトアミノフェンです。ここを入れ替えた出題ですので、確実に区別してください。

出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ

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