鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。…
主な医薬品とその作用 第27問
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。a 3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされており、乗物酔い防止薬に3歳未満の乳幼児向けの製品はない。b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓での代謝が遅いため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は長い。c メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長い。d ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。
- (1)a: 誤 b: 正 c: 正 d: 誤
- (2)a: 正 b: 正 c: 誤 d: 正
- (3)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 誤
- (4)a: 誤 b: 正 c: 誤 d: 正
- (5)a: 正 b: 誤 c: 正 d: 正
正答 (5)
正答は (5)。組み合わせは a 正、b 誤、c 正、d 正 です。
【(a)正しい ―― 3歳未満向けの製品はない】
3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされており、乗物酔い防止薬に3歳未満の乳幼児向けの製品はありません。記述のとおりです。
乗物酔い(動揺病)は、平衡感覚が混乱して生じるものです。3歳未満では、平衡感覚がまだ十分に発達していないため、乗物酔いが起こりにくいとされています。
数値がそのまま問われますので、「3歳未満」を確実に覚えてください。
なお、乗物酔い防止薬には、主として吐きけを抑えることを目的とした成分も配合されますが、つわりに伴う吐きけへの対処として使用することは適当ではありません。この点もあわせて押さえておきましょう。
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【(b)が誤り ―― 持続時間は「短い」】
スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓で速やかに代謝されてしまうため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は短いとされています。問題文は「代謝が遅いため持続時間は長い」としており、二重に逆です。
スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分で、乗物酔いによるめまいや吐きけを抑えるために用いられます。抗コリン成分ですから、次の注意が共通してあてはまります。
散瞳による目のかすみ、異常なまぶしさ …… 乗物や機械の運転を避ける
口渇、便秘
排尿困難、緑内障 …… 症状を悪化させるおそれ
【(c)正しい ―― メクリジンは遅くて長い】
メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長いとされています。記述のとおりです。
効きはじめが遅く、長く続くという性質から、乗物酔い防止薬に配合されます。
抗ヒスタミン成分の使い分けをまとめておきます。
メクリジン塩酸塩 …… 作用が現れるのが遅く、持続時間が長い
ジメンヒドリナート …… ジフェンヒドラミンテオクル酸塩の別名。専ら乗物酔い防止薬に配合される
プロメタジンテオクル酸塩等のプロメタジンを含む成分 …… 15歳未満の小児では使用を避ける(外国で乳児突然死症候群、乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制が起きたとの報告があるため)
プロメタジンと15歳未満という組み合わせは頻出ですので、必ず覚えてください。
【(d)正しい ―― ジフェニドールと排尿困難・緑内障】
ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがあります。記述のとおりです。
ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分で、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示します。抗コリン作用を併せもつため、上記の注意が必要になります。
副作用としては、頭痛、排尿困難、眠気、散瞳による異常なまぶしさ、口渇のほか、浮動感や不安定感が現れることがあります。
出典:登録販売者試験 令和6年度(愛知県 公表問題)出典元ページ
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